DRAGON GATE後楽園大会「KING OF GATE最終戦」観戦記

会場は超満員。立ち見も二重三重に人が連なるほど。

第一試合

カツオ、×トザワ

      対

中嶋勝彦B×Bハルク

ダンスの頭に中嶋君をリングに招きいれたハルク。一緒にダンス?!
と思いましたが、最初のバク宙を後ろでんぐり返しで転がると中嶋君こそっと
リングアウト
夢のダンス競演は一瞬だけでした。
カツオ、ハルクからのスタート。
バックの取り合いからリストの取り合い全てを制したハルクのドロップキック。
代わったトザワ、同じく代わった中嶋君へエルボーを打ち込む。
受けて立つ中嶋君。ゴツゴツしたエルボーの打ち合いが続きましたが、
打って、打たれてのラリーの合間が徐々に長くなる。
次の一撃をなかなか返せないトザワでしたが、目から光は決して消えない。
しかし中嶋君がミドルキックを放つと2発目についにダウン。
それでもすぐ半立ちになるトザワでしたが、その胸へ向かってさらに
ミドルキックをぶち込む。
逃れられないトザワ、ハルクのその場飛びのムーンサルト+半捻りの
セントーン、中嶋君の対角線串刺しエルボーからのフロントネックチャンスリー。
さらに連携攻撃を繰り出します。
何とか交代に成功しリングインしたカツオ、ランニングネックブリーカードロップ、
水車落としと畳み掛けるとコーナートップからトザワのダイビングボディープレス。
さらに別コーナーに駆け上がると「俺を投げろ!」
しかし中嶋君がフライングニールキックでこれをカットするとハルクがカツオを
リングに寝かし、中嶋君に加勢。
二人のデッドリードライブでカツオに向けて投げられたトザワ。
しかし、回転エビ固め、スクールボーイと勝利を諦めないトザワでしたが、
全て2カウントで返した中嶋君。
最後はR-15からのジャーマンスープレックスで磐石の3カウント。

第二試合、「KING OF GATE」準決勝第一試合

×鷹木信悟

   対

斎藤了

斎了がコーナーに登った瞬間に奇襲を行った信悟。パワーボムを狙いますが
これをウラカン・ラナに切り替えした斎了。
お返しに放ったラリアットはかわされ、ラストファルコニーの体制に
入りかかったものの、さらに十字架固め。これを返した信悟のラリアット
場外戦へ。
場外から戻ったときには鼻から出血をしていた斎了。動きが止まります。
ボディースラム×2からロープの側での顔面踏み付け。
ストマックブロック、スリーパーホールド。ロープに逃れられても再び
肩固めのようなスリーパーからスイング式スリーパーでぶん回す。
ロープに飛んだ信悟へカウンター式のフロントスープレックスを放った斎了が
反撃開始。
串刺しニーからブレンバスターの投げ合いを制し、さらにジャーマン。
しかしすぐに立ち上がった信悟が間髪いれずバックドロップ。
パワーボムの体制に入りますが、これは堪えた斎了がリバース。
突っ込んでくる信悟をウラカン・ラナで丸め込みますがさらに回転した信悟が
回転エビ固め。さらにライガーボムからラストファルコニーを狙いますが、
これは回転中に脱出。すぐさまラリアットを放ち再びラストファルコニーの体制へ。
今度は回転中の勢いを利用してエビ固めへ移行し逃れます。
3度目のトライで成功させたラストファルコニーですがカウントは2。
屈辱の信悟、その場で斎了へ前から後ろから左右の腕で交互にラリアット
それでもダウンをしない斎了へラリアット3連発からブラッドフォールの体制。
これを逃れた斎了、満を持してのドラゴンスープレックス
1回目は返したものの2回目は返せず、斎藤了決勝進出決定!

第三試合、「KING OF GATE」準決勝第二試合

横須賀享

   対

×CIMA

ゴングと同時にリング中央へダッシュした二人。勝ったのは享のジャンボの勝ち!
吹っ飛んだCIMA、まさかの短期決着?!
と思いきや、追い討ちのためロープへとんだ享へカウンター式の巻き投げから
腕十字固め。
ここからCIMAの徹底した右腕潰しが始まります。
場外へ逃れた享を追いかけると、リストを固めながらエプロンサイドへ強打。
さらに鉄柱へ打ちつけます。リングに戻りギロチンドロップ、ニードロップを
右肘へ落とし痛めつけるCIMA。
ターンバックルを外すと、ロープを利用してのキーロック
さらにはむき出しの金具へ向かってアームブリーカー。
享も痛めた右腕でチョップを打ち返しますが、いつもの威力はまるでない。
ブレーンバスターの掛け合いはともに堪えますが、CIMAが脇固めへ切り返す。
珍しくコブラツイストをみせたCIMA。享がロープに逃れるとすばやく外し
伸ばした右腕を蹴り上げる!これはエグい。
もう一度ロープを掴ませると腕にヒップドロップ。
足横須賀で反撃を狙った享ですが、続けて狙った予告しての介錯を寝転んで
かわしつつ金的。コーナーへ振るとダブルニーアタックからビーナス、
アイコノクラズム。コーナートップへ登りますが、すぐさま立ち上がった享。
雪崩式ブレーンバスター。しかしCIMAの優勢はかわらずナカユビは2カウント。
すぐさまキーロックを極めるとその状態から後ろへ反り投げ。すばやく腕十字。
ロープに逃れられますが、再度キーロックからの反り投げを放ちます。
立ち上がった享、渾身のジャンボの勝ちでふっ飛ばしますが、カウント2。
ロープに飛んだ享へCIMA、カウンター式パーフェクトドライバー。
先に立ち上がったCIMAのトラースキックを堪えた享が横須賀カッター。
しかしフォールに行けない。
ラリアットの相打ちからCIMAやや強引にシュバイン。享が間髪いれず
ジャンボの勝ち。
再び先に立ち上がったCIMA、トラースキックからシュバインを狙いますが、
享が十字架固めで2カウント。
CIMA、キーロックからの反り投げを再度みせます。
腕を破壊した手ごたえがあったのかラリアットを打ち込ませるCIMA。
何とかはなった享のラリアットはもはや力なく、形だけのものでした。
勝利を確信しロープへ飛んだCIMAへ享、カウンターの昇龍脚からなんと
シュバイン!
立ち上がったCIMAへ渾身のジャンボの勝ち。ついにジャンボの勝ち固めで
3カウント。決勝戦進出!

第四試合、メキシコ、アメリカ、日本、3WAY対抗戦(勝ち残り)

ヴァンジェリス、キング・シーサー

          対

ロドリック・ストロング、ジャック・エバンス

          対

吉野正人土井成樹

久々の3WAYタッグ戦。
ヴァンジェリスとキング・シーサーって見るからにジュニアじゃなさげ・・・。
ROHの二人、ストロングスタイル風のいでたちがロドリック・ストロングで
白人ラッパー風?がジャック・エバンス。
力あり、技ありでめまぐるしかった上に笑いありで魅せたこの試合。
三人の力比べからスタートし、三人でリストを取り合い、三人でチョップのラリー。
が気がつくとなぜか2対1。
十字架固めをさらに上からスクールボーイに丸めたり、と書いていても
伝わらない事この上ない攻防が続きます。
連鎖場外弾は吉野、土井のトペ・スイシーダ二重奏からスタートし、
ヴァンジェリスのケブラーダ、キング・シーサーのトペ・コンヒーロ、
最後はジャック・エバンスのスワンダイブ式ファイヤーバードスプラッシュ!
独創を魅せたのはROHの二人組。
コーナーのセカンドターンバックルに寝かせつけると、ジャックがロドリックを
駆け上がってムーンサルトフットスタンプ。
追撃のフェニックススプラッシュは相手を飛び越して自爆してしまいましたが、
ロドリックがすかさずフォローのパイルドライバーでメキシコ軍敗退。
×ヴァンジェリス(パイルドライバー)○ロドリック・ストロング
日本対アメリカになったリング上。
まず魅せたのはBG。スーパードロルからクロスアームスープレックスは2カウント。
ROHも魅せた。ロドリックが土井をデスバレーのように抱えあげると上へ放り投げ、
落ちてくるところへボディーへデュランダル
入ってきた吉正へケブドーラ・コンヒーロを決めるとそのまま担ぎ上げる。
コーナートップに控えていたジャックが担ぎ上げられた吉正へフットスタンプで
乗っかるとさらにその場からファイヤーバードスプラッシュ!
これを2カウントで返すと、逆襲開始。
DOI555でロドリックを戦線離脱させると、吉正がローリングチョップから
トルベジーノへ繋ぎライトニングスパイラル。
さらに土井のバカタレスライディングキックをぶち当て3カウント!
×ジャック・エバンス(バカタレスライディングキック)○土井成樹

第五試合、16選手参加、サバイバーゲート

ドン・フジイ 対 望月成晃 対 マイケル岩佐 対 ダニエル三島 対 谷崎なおき 対 マグナムTOKYO 対 ストーカー市川 対 しゃちほこマシーン 対 岡村隆志 対 マグニチュード岸和田 対 堀口元気 対 ドラゴン・キッド 対 ジョンソン・フロリダ 対 ジャクソン・フロリダ 対 スペル・シーサー 対 カラオケマシーン(入場順)

○谷崎なおき(スクールボーイ)×カラオケマシーン
退場順と決まり手で勘弁してください。
1:ドン・フジイ(谷崎、マグナム入場時にダイビングボディで飛んできたマイケルを抱えたところを全員に潰されて)
2:マグニチュード岸和田(ロープワークに走ったところ向かいのロープを下げられて)
3:岡村隆志(市っちゃんにブレーンバスターを首固めに返されて)
4:しゃちほこマシーン(市っちゃんのオールドスクール失敗の衝撃でコーナートップから転倒)
5:ストーカー市川オールドスクール中に手首を離されてバランスを崩し転倒)
6:ジョンソン(全員の串刺し攻撃をくらい2周目から逃れるため逃走)
7:ジャクソン(ダイビングにーアタックを自爆しギブアップ)
8:スペル・シーサー(谷崎なおきに倒立からリングに戻る際に足を掴まれ、場外へ投げられる)
9:ダニエル三島(エプロンにいたもっちーへ攻撃しようとした際にロープを下げられて)
10:マイケル岩佐(場外に置いた椅子に着地をしようとしたところ、同時に飛ばされたもっちーに先に椅子に乗られ、転落)
11:望月成晃(キッドのウルトラウラカンラナ)
12:ドラゴン・キッド(3カウントが入った瞬間にマグナムにドロップキックで体制をひっくり返され)
13:マグナムTOKYO(ドロップキックを放った直後に元気の逆さ押さえ込み)
14:堀口元気(本部席にちゃっかり座って時間を潰していたカラオケマシーンのノド輪落とし
15:カラオケマシーン(フォールをとり終わった瞬間に谷崎なおきにスクールボーイを決められ)

第六試合、KING OF GATE決勝戦

斎藤了

    対

×横須賀享

ゴング後、すぐに動かず睨みあう二人。
ゆっくりと円を描きながら間合いと自分のタイミングを計る。
ロックアップ後ロープに押し込んだのは斎了。
ブレイク後、肘を取りに行く了、逃げる享。低空タックルで足をキャッチした了、
グランドへ。下半身から上半身に飛びつくと右リストをとり絞り上げる。
ヘッドロックにかえした享がロープへ振りタックル合戦へ。
お互いに堪えあいながらも制したのは了。ダウンさせるとすかさず右腕へ
ストンピングで踏みつけ、アームブリーカー。
享はロープへ振られた勢いを利用し場外へエスケープ。
カウントギリギリでリングインするが、ロープをまたいだとこへドロップキック。
ロープを使っての肘攻めから再度ロープへ振られるとそのままエスケープ。
しかし今度は了が場外へ降り、逃がさない。
場外でのチョップ合戦を制した了がアームブリーカー。さらに鉄柱攻撃を目論むが、
享が逆に振り返す。カウント19で両者同時にリングイン
エプロンにコーナーを挟んで向かい合った二人。了が腕を取るとそのまま
コーナートップへ登り、場外へ飛び降りながらのアームブリーカー!
リングインすると腕へのニードロップ。さらにロープを持たせてのヒップドロップ。
そしてアームブリーカー。
気合をいれた享、おでこをぶつけながらの睨みあいからチョップを放つが
チョップの衝撃に自身が耐えられない。
ブレーンバスターの投げ合いは上げられた享が体を入れ替えて着地し
カウンターのジャンボの勝ちから横須賀カッターを狙うが、これを逃れて
了が脇固め。
脱出をし、コーナーへもたれた享へ串刺し式の狙う了。1発目はビックブーツ。
2発目は両足のビックブーツ、3度目は屈んで場外へ投げるもエプロンに着地。
ラリアットを狙うが、相打ち。エプロンへ移った享がブレンバスターに構えるが
持ち上げきれず、逆に持ち上げられた勢いを使用して了が奈落式DDT
場外カウント15でリングイン、ここで15分経過のコール。
エルボーを打ち合い、ロープへ飛んだ享へカウンター式フロントスープレックス
フィッシャーマン・エクスプレスと思いきや2発目はシュリンプ。
ドラゴンスープレックスを狙うが堪えられ、自らロープに飛んだところを
こうもり固めに捕らえられ、スパインボム。
カナディアンバックブリーカーに捕らえた享。コーナーポストへ
オクラホマスタンピートのように叩きつけ、備え付けると対角線から
串刺し式ドロップキック!
雪崩式バックドロップはカウント2。
気合を入れた享が横須賀カッターを狙うが、脱出。ロープに飛んだ享へ
カウンターのウラカン・ラナ、を享がさらに回転エビ、を了が戻すが
フォールへ行かず、即腕十字。ロープブレイク。
肘へのエルボー後狙ったドラゴンスープレックスだが、堪えられ再度狙った
ラカン・ラナはパワーボムに切り返される了。
続いてのフライングボディープレスはカウント2。
コーナートップからフィッシャーマンに失敗し、しゃがみこんだところへ
ラリアットで落とした享が横須賀カッター、2カウント。
起き上がりかけたところへの低空ラリアットも2カウント。
さらにジャックハマーからラリアットを狙うがこれはかわされて了の
ジャーマンスープレックス
先に立った了がコーナトップへ据え付けるが、上がってくる了へ享がラリアット
しかし了がロープを掴んで堪える!雪崩式フィッシャーマンスープレックス
放つが、カバーに行けない。
享が中腰の了へラリアット、さらに立ったところへラリアットを放ち
横須賀ドライバー、が3カウントが入らない!
続けざまジャンボの勝ちを喰らうが、膝をガクガクさせながらもすぐに立つ了。
さらにジャンボの勝ち、すぐに立つ!そしてエルボーを狙うが、かわしての
ジャンボの勝ち!が2カウント。
その場ラリアット×7を仁王立ちで受けきった斎藤了。腕へエルボーを落とすと
ロープへ走る!
享、再びカウンターの昇龍脚!
は当たらない。避けた了が1発目のドラゴンスープレックス
すぐに立ち上がった享が執念のラリアット
これをかわすと2度目のドラゴンスープレックス!しかし3カウントは奪えない。
フルネルソンからプレミアムスープレックスへロックを変えるが、その間に
ロープブレイク!
最後のラリアットをかわした了、2度目のトライのプレミアムブリッジ!
30分0秒、ついに終止符。

試合後

大会委員長の天龍源一郎より賞金目録。社長よりトロフィーを受け取り、
記念撮影も無事終了。
斎了がマイクを持った瞬間、記念撮影にも姿を見せなかったマグナム登場。
親切にもすでに現金を換金済み!と言うマグナムが斎了に渡した紙束は
紙幣ではなく、メモ帳!
マグナムの優勝公約を実行するために賞金の1/5をよこせ!との理不尽要求。
従わない場合は3代目リーダー就任、と言うなんとも姑息な脅しなど、
なだめたりすかしたりしながら何とか、言う事を聞かすと
マグナム:菊池さん、説明を!
菊池リングアナ:来場のお客様全員へ大入り袋をお配りします!

感想

年内最後の興行は力の入った3時間興行でしたが、時間を忘れさせる程の大熱戦。
DRAGON GATEの団体力を見せつけた興行となりました。
メイン試合は30分戦ったとは思えないくらい夢中になりましたよ。
ただ、普段のドラゲーの試合ではなくむしろNOAHとかのヘビー級レスラーが
みせるような試合運びでしたね。
そういうこともできるんだぞ、っていう自信でしょう。
来年は代々木第二より大きい、大田区体育館大会の開催も決定しましたし
楽しみはまだまだ続きそうです。
兎に角、斎藤了選手、おめでとうございます!!