プロレスリングSEM第三回興行 ディファ有明大会観戦記

全試合アップ完了です。少しでも様子が伝われば幸いです。
客入りは会場の段階で7割。
最終的には増席したので400に満たない位じゃないでしょうか。
平日のディファ、小スペース仕様でしたが満員です。
丸藤のNewTシャツが本日より発売との事で、サイン会をやっていました。

第一試合

○SUWA

   VS

×太田一平

ロックアップから押し込んだのはSUWA。
ブレイク後はバックの取り合いからグランドへ持ち込むと足攻め。
フォールへ入ると見せ掛けてアームロックへ入るなど自由自在。
リストロックで立ち上がるとコーナーへ押し込んでブレイク。
太田、チョップを打ち込んで押し返そうとするが、SUWAのトーキック一発で
コーナーまで蹴り飛ばされる。
立ち上がった太田へSUWAが走り込んでの一撃を目論むが、
太田がアームドラックで投げ返しドロップキック。
場外へ離脱したSUWAを追った太田だか、返り討ち。鉄柵に振り返されると
椅子を背中へ振り下ろすリングに戻してのフォールはカウント2
トーキックを顔面に放つとロープに走らせてのショルダースルーから
更にアームドラッグ。
立ち上がった太田、チョップを放つが踏ん張り切れず、SUWAの放ったチョップで
先に腰砕けに。
しゃがみこんだ太田へドロップキック。それでも立ち上がった太田、
再びチョップを放つがSUWA、お構い無しにブレーンバスター。
カウント2で肩を上げた太田へ背中を支点にした逆エビで反り上げる。
必死にロープに這った太田、ロープブレイク。
ブレーンバスターを着地した太田だが、待っていたのはSUWAのランニエルボー。
対角線攻撃をビックブーツで止めた太田、素早くコーナーに登りミサイルキック。
さらにバックを取ってジャーマンを狙うがこれはSUWAが足踏みで阻止するが、
ロープに跳んだSUWAへカウンターのネックブリーカードロップ。
気合いと共にエアプレーンスピン、大回転!カウント2
ふらふらになった太田だか、もっとふらふらだったのがSUWA!
太田ヘッドロックに捕らえると、コーナーを駆け上がっての
旋回式ブルドッキングヘッドロック。これもカウント2
ふらふらながらコーナーに立った太田だが攻撃には移れず、SUWAが
デッドリードライブで投げ捨てる。
立ち上がった太田は力を振り絞ってチョップを放つ。これを平然と受け止めたSUWA
そのまま抱えるとバックドロップ一閃。カウント2で肩を上げた太田へ
走り込んでのラリアット。これもギリギリで返した太田だが、
コーナートップに立ったSUWAの放った堂々たるダイビングエルボードロップに
肩は上げられずここで3カウント。
ダイビングエルボードロップ → 片エビ固め

第二試合

モハメド・ヨネ

     VS

×伊藤旭彦

握手からスタート。手四つはあわず、ロックアップ。
ロープに押し込んだのはヨネ。クリーンブレイク。
ロックアップからヘッドロックを経てタックル。吹っ飛ばしたのはやはりヨネ。
リープロッグの戻りを留まったヨネが伊藤の無防備な頭へハイキック。
当たりが浅く伊藤はドロップキックで反撃。ヨネ、場外へ。
エプロンに戻ったヨネへロープごしの攻撃を狙った伊藤だか、
ヨネはビックブーツでこれを阻止。
しかし再び場外へ落とされたヨネへコーナートップからプランチャー。
リングに上げられたヨネだがそのまま逆サイドへ転がり離脱。
が、伊藤が追っ掛けて再び場外戦。
エルボーを打ち込む伊藤に対し、エルボー一撃で動きを止めると
距離をおいてローリングサンダー。さらにボディスラムで追い撃ち。
伊藤をリングに戻したヨネ。サッカーボールキックを叩き込むと
ボディスラムから走ってギロチン。カウント2
顔面弄りを披露するとリング中央でがっちり首四の字。伊藤は何とか
ロープに足を延ばしてロープブレイク。
ロープを掴んで起き上がろうとする伊藤へ容赦ないミドルキックを連発するヨネ。
腰から砕け落ちた伊藤へサッカーボールキックからキャメルクラッチ
これも何とかブレイクした伊藤だったがヨネはすかさずブレーンバスター。
カウント2でキックアウト
再度バックをとったヨネがバックドロップを狙うが伊藤が着地。
しかし足元がおぼつかない伊藤へヨネがビックブーツを叩き込んで
コーナーへ振ると串刺しニーアタック。逆コーナーへ振っての2発目を阻止すると
フランケンシュタイナーからドロップキックと繋ぎダイビングボディーアタック。
カウント2
攻め続けたい伊藤、飛びつきの前方回転エビ固め。返されると
素早くバックに回ってジャーマンを狙うが、これはヨネが踏ん張って投げさせない。
伊藤、カニバサミで倒すと顔面へ低空ドロップキック!
しかしカウントは2
立ちあがったヨネ、ロー、ミドルを素早く放つと一気にブレーンバスター。
カウント2でキックアウトした伊藤をボディースラムで叩きつけるとコーナー
セカンドロープからのギロチンドロップ。
充分な一撃だったが、伊藤これも肩を上げる。
さらにラリアットも返すと、走りこんだヨネの膝へ低空ドロップキックから
丸め込み慌てたところへジャーマンスープレックス
しかし3カウントは入らない。
立ち上がった伊藤、全力でビンタを放つがヨネ仁王立ち。
走りこんだ伊藤へカウンターのビックブーツで動きを止めると、非情のハイキック。
カウント2で肩を上げた伊藤だがもはや立つ事も出来ない。
そんな伊藤を無理矢理引き起こしたヨネ、コーナートップに担ぎ上げると
キン肉バスター敢行!
もはや返す余力無く、万全の3カウント。
キン肉バスター → 体固め

第三試合

金丸義信、○チャーリー・マンソン

        VS

石森太二、×エル・アンヘル

シリーズ来日のルチャドーラーがシリーズ前日の試運転も兼ねて登場させるとは。
が、会場の反応が極めて薄い・・・。
ルチャドーラーも来日間もなかったのか、マットに慣れていなかったのか、
丁寧に動くように頑張っていましたが動きのそこかしこにミスが目立ち、
盛り上がりに欠ける試合になってしまいました。
日本式のハイスピードルチャを見慣れていると、どうしても本場のルチャのリズムが
遅く見えちゃうのもマイナスだったのかも。
特にアンへル。そんなに余裕の無い状況でもつい客相手に掛け声を入れちゃったり
するもんだからその都度空気がだれてしまったのが残念。
もっと石森選手とマンソン選手の絡みを見たかった。
マンソンスペシャル(回転変形インディアンデスロック*1) → ギブアップ

第四試合

杉浦貴、○森嶋猛

     VS

×潮粼豪、KENTA

レフリーチェックの最中に杉浦からKENTAへご祝儀袋が渡されてました。
結婚祝い?
久々の森嶋は腹回りがシェイプ?腹筋が見えてますよ。
すげぇ・・・。
スタートは潮粼と杉浦。
タックル合戦からリープロッグを経てドロップキックでダウンを奪ったのは潮粼。
コーナーに控えた森嶋にまで突っかかりると、リング上の杉浦が避けるのを
利用して場外の森嶋へトペ・スイシーダ
杉浦と代わった森嶋、潮粼とエルボーを打ち合うが後退しかかったのは森嶋。
しかし後退の勢い+ロープの反動でビックブーツを叩き込むとコーナーへ振って
強烈なボディーアタック。
2度目は避けた潮粼はKENTAとチェンジ。
入ったKENTAは早速ミドルキックを森嶋へ打ち込むが、3発目のミドルを
キャッチした森嶋が力任せにKENTAをマットへ叩きつける。
代わった杉浦、ロープに振ってのエルボーからフォール。
カウント2
そのまま立ち上がらずスリーパーに捉えてからグランドへ移行しリストを取り合う。
杉浦をリストロックに捉えたKENTAが自軍コーナーへ。潮粼リングイン
潮粼からリストを取り返した杉浦、テイクダウンするとアキレス腱固めへ。
ブレイクの合間に森嶋リングイン
中央へ潮粼を戻すとストレッチマフラー。これはKENTAがカット。
ブレーンバスターを仕掛けあう両者だが先に折れたのは森嶋。ボディブローを
入れてダウンを奪うとキャメルクラッチへ。
再びカットに入ったKENTAだが、場外へ放り出される。
森嶋、杉浦、ロープに振った潮粼にダブルのトーキックからダブルのマッケンロー。
潮粼をコーナーに詰めた杉浦、ボディーブローとエルボーのラッシュから
ミドルキックをどてっ腹へ3連打。
腰から落ちた潮粼をボディスラムで叩きつけると逆エビ固め。
ブレイクの合間にチェンジした森嶋、潮粼をロープ傍に寝かせると
サードロープに乗って勢いをつけての踏みつけ。
無理矢理走らせた潮粼へ強烈なキッチンシンク。
なんとかカウント2。
自軍コーナーへ詰めた森嶋、再び潮粼を踏みつけ。
潮粼は杉浦、森嶋へ交互にエルボーを打って脱出を図るが、杉浦のビックブーツで
阻止されてしまう。
ブレーンバスターの仕掛け合いを制した潮粼。さらにフライングフォアアームを
決め脱出成功。
代わったKENTA、ニーアタックからダブルアームスープレックスで投げると
一気に腕十字。
ブレイクに成功した杉浦、続くKENTAのミドルキックをキャッチすると
フロントスープレックス
代わった森嶋、コーナーへ振ると側転スプラッシュ。
さらにパワーボムに抱え上げるが、これはKENTAがラナで切り返す。
先に立ったKENTAがロープに走るが、森嶋カウンターのスクラップバスターで応戦。
さらにコーナートップに向かった森嶋だが、潮粼に足を掴まれ登り切れない。
そこへ復帰したKENTAがジャンピングニーを叩き込む。
再度コーナーへ向かったKENTA、森嶋を雪崩式ブレーンバスターで投げ捨てる!
さらにタッチを受けた潮粼がミサイルキック。
潮粼のブレーンバスターを堪えた森嶋、走り込んできた潮粼へルーテーズプレス。
コーナーへの串刺し攻撃を避けた潮粼、延髄蹴りを決めると森嶋を
ブレーンバスター!
さらにトラースキックからKENTAとのサンドイッチキックでダウンを奪うと
ムーンサルトプレス
膝が腹にめり込む強烈すぎる一発でしたが、2カウントで杉浦カット成功。
森嶋、潮粼を捕まえると強引に裏投げ。が、いつものインパクトには程遠い一撃。
さらにラリアットを3発打ち込んだ森嶋だが、それでも喰らいつく潮粼へビンタを
お見舞いすると一回転して吹っ飛ばす強烈なラリアット
KENTAのカットも間に合わず、納得の3カウント。
ラリアット → 体固め

第五試合

×青木篤志丸藤正道

     VS

○リッキー・マルビン、TAKAみちのく

まず掛かったのがリッキーの入場曲「Ave Maria」途切れた後掛かった曲は
TAKA is coming motherfucker!
YAMATO組曲PART4!
TAKAみちのくSEM初登場!
が、反応ちょっと薄め・・・あれ?
そして青木選手入場後に掛かるのは当然「HYSTERIC」やっぱりテンションが
上がる曲だ!
先発はTAKAと青木。
リストをとってヘッドロックからグランドへ。
相手の力量を測るかのような教科書どおりの動きで制するTAKA。
相手コーナー側へ近づいた時には丸藤へ視線を送る余裕まで。
腕十字を狙った青木だが、TAKAが体を起き上がらせて青木の両肩をつけフォールし
リリース。
コーナーに控える丸藤を挑発し、丸藤がリングインするととっととマルビンへ
タッチしてリングアウト
リング上の丸藤、マルビンもグランドの攻防からスタート。
先程のTAKAと青木が手を合わせた攻防ならこちらは手の内を知るもの同士の
手の合った攻防。
相手の動きの2手、3手先を読みあいながらのダンスのように華麗な攻防。
そして再度TAKAみちのくリングイン
向かい合うは丸藤正道
ファーストコンタクトは手四つの力比べ。
力でフィンガーロックに持ち込んだのはTAKAでしたが、後転して逆にロックした
丸藤がロックした手をマットにつけると踏みつけた。
今度はロックアップからのヘッドロックを経てロープに振ってのリープロッグ。
タックルは勢いをつけた丸藤が勝つが、その後の倒れた相手への攻撃の読みあいを
制し、低空ドロップキックを成功させたのはTAKA。
マルビン、青木のマッチアップ後に再びリングに入ったTAKA。
青木をヘッドロックに捉えるとがっちり絞り上げて放さない。
ロープにろうとしても腰を落として堪えると、逆にクルックヘッドシザーズ
マルビンとのW攻撃を経てコーナーに青木を詰めたTAKA、マシンガンチョップから
間を空けてチョップと見せかけてのサミング
対角線へ振ってのスーパーKⅢ、続くスーパーKⅡをかわした青木、ニールキックから
ノーザンライトスープレックス
丸藤リングイン
チョココロネを狙うがこれを途中で回転エビに返したTAKAだがすぐに上になる丸藤。
それを返したTAKAが一気にジャストフェイスロックへ。
強烈に絞り反り上げるがロープ側だったため逃してしまう。
立ち上がった丸藤へTAKAのスーパーKⅡ、避けた丸藤がトラースキック。
しゃがんで避けたTAKAがその体制からのスーパーKⅠを叩き込む。
代わったマルビン、ドロップキックから串刺しエルボーを決めるが丸藤が
回転エビに切り返す。これを逃れたマルビンの低空ドロップキックに備えて
ブロックする丸藤だったが、マルビン横をすり抜けると後ろから
ドロップキックを後頭部へ。
更に狙った低空ドロップキックは避けた丸藤が倒れたリッキーへお返しの
低空ドロップキック。
代わった青木のミサイルキックはカウント2
マルビンのトラースキックを喰らった青木だが、怯まず素早く脇固めに入ると
ノーザンライトスープレックス
こちらもカウント2
丸藤リングに入るとマルビンへソバットからタイガーボム。これを受けた青木の
ジャーマンスープレックスだがマルビン、カウント2でキックアウト。
立ち上がった両者、ナックルと張り手を打ち合うが押された青木が自らロープに
走ったところ、後から走ったマルビンが追い抜いて先にエプロンに下りると
ロープに来た青木をなんと足刈り!
リングインしたマルビン、セカンドロープを使ってのムーンサルトプレスを見せるが
青木もカウント2で肩を上げる。
更に攻めるマルビンはトラースキックからブレーンバスターで投げると続けて
フェイスバスター。
カットに入った丸藤をTAKAが押さえると、自軍コーナー側で丸藤のアゴ
ロープに引っ掛けてのジャストフェイスロック。
マルビン、青木をリバースDDTの体制に捉えると旋回してのフェイスバスター。
青木意地のキックアウトを見せるが続くカリフォルニアロールの前に
無念の3カウント。
カリフォルニアロール*2 → 片エビ固め

試合後

マルビンと握手をしたTAKA、そこへ丸藤が近づくがTAKAが握手なんか真っ平ゴメン
と言わんばかりにリングから退場。
場外から丸藤に何事か声を掛けるとマルビンと二人で退場。

感想

2時間を切るコンパクトな興行でしたが、あっという間だった
と言う感じで時間が短いとは思わなかったです。
ルチャドーラー達が来日間もなかったのか、攻防にスピード感が無かったのが
個人的には残念。
その分丁寧に動いていたのでルチャならではの奇妙なムーブの流れが
良く分かって面白かったんですが、どうも周りのNOAHファンの皆さんには
受けがあまり良くなかったようです。
武道館で見るときにはきっともっと動きもこなれて、楽しいルチャムーブを
披露してくれる事でしょう。
あと石森君が本当に新人扱いされてて、第三試合後はセコンドについて
紙テープを巻き取っていたり、氷嚢を運んでたりしてたのが新鮮でした。
頑張れ!

*1:リバースのビーナス固めから回転し、掛かった相手が表裏逆の足四の字

*2:吉野とは逆回転のライトニングスパイラル?