DDT清水マリンビル大会「Day dream believer Tour 2006 in Shizuoka」観戦記

会場に着いたのは12時ちょっと前。
近くのエスパルスドリームプラザへ昼食に行く途中、普通に道路を歩く
タノムサク鳥羽選手とすれ違う。
すれ違った後に鳥羽選手と気付き、皆で「アレ、鳥羽選手じゃん!」と
ひそひそ話。
さらに歩いていると新藤リングアナ他スタッフの皆さんと遭遇。
こっちが気がつく前に向こうから「あ、東京からの遠征組」とか言われる始末。
ひまひま。以外の3人は新木場常連と言っても過言じゃないからなぁ。
誰で気がついたんだろう?
お腹をすしミュージアム併設のお寿司屋の中でリーズナブルなお店で
満たしてから再び会場へ。ちょうど会場時間でした。
相方のマイミクさんのマイミクさんともご挨拶し和んでいると、販売スペースに
大鷲透飯伏幸太のベビーフェイスが揃い踏み。
客が途絶えた隙を見計らってにぎやかしに行くと、相方がさっそく透ちゃんに
からかわれておりました。
どうやら顔と名前がバッチリ記憶されているようです。

結果は全試合。感想は第三試合までアップの完了です。

前説

無いより有ったほうが面白く、中でも一番面白い新藤前説。
今日はいたずらで新藤リングアナに紙テープを投げる事に。
多く見かける赤のネクタイかと思ったら違ったので、用意していたテープと
ちぐはくになったのが残念。
紙テープを投げたのにブーイングは誰よりも大きな声で。

“ジェット”省吾欠場挨拶

手術明けのジェット、チケット販売も3枚だけでしたがリングに上がり、
帽子の中から取り出したお手紙。
手紙は新藤リングアナによる代読。

拝啓
皆さん、地元での試合という事で楽しみにしていたけれど、 緊急入院で出場できなくて、ごめんね。
5日の誕生日に退院しました。
大事を取って今日は欠場するけど、楽しんで下さい。
今日の都市対抗戦、静岡県民が千葉県民に 負ける訳無いって信じているので、皆さんも応援してください。

誕生日のくだりで年齢を聞かれてしどろもどろするジェッさんに相方大興奮。
松阪:

私の静岡大会はここで終わったわ!

千葉軍が乱入。
千葉は「東京ディズニーランド」があるから凄い!と静岡にいちゃもん。
悔しかったので「ヤングランド*1がある!」って答えたら
一部地元民の方々に軽い笑い。
J1の清水エスパルスに嫉妬する千葉軍。ジェッさんの持っていた
パルちゃん人形を奪うと殴る蹴るの暴行。
退院明けで指をくわえてみるしか出来ないジェッさんにまで被害が及ぼうとした
その時、リングに駆け込んできたのは静岡プロレス軍。
ジェッさんを救出すると、パルちゃん救出のためセミファイナルで千葉軍を
やっつける事を宣言!
決着はセミファイナルへ持ち越される事に。

第一試合

×ポコ高梨

(ぶっこぬきジャーマンスープレックスホールド)

○柿本大地

試合序盤から丁寧に腰を責める大地。体格に勝る大地にこんなプロレスされたら
もっとねちっこく足攻めしたりしなきゃいけないはずの高梨ですが、
いつも通りの受け一辺倒。
途中、ミサイルキックからイナヅマを挟んでエクスプロイダーと畳み掛けに
成功したものの先が続かず、終始余裕のあった大地が最後は磐石の
ぶっこ抜きかつ途中停止付きのジャーマンで3カウント。
ほぼ同期と言ってもいい二人なのに、しばらくぶりのシングルは
大きな差だけがはっきりと浮き彫りになりました。

第二試合

HARASHIMA

(逆エビ固め)

×青木洋介

ElDoradoの練習生?の青木選手。良く知らないのですがメヒコでは
デビュー済みだそうです。なぜか今日、静岡で日本デビュー戦。
と思ったら地元出身選手との情報。友人が何人も観戦に来てました。
新人らしい細身の身体ですが、手足が長い。
赤のショートタイツに白のレガースと言ういでたち。
試合の方はHARASHIMAが圧倒。
浅井さんのお弟子さんの悪い癖というのか、かっこ良さ、見た目のよさの
追求に走りすぎていて、肝心の相手を倒す。という強い気持ちがなかなか
客に伝わらない。
同じ蹴りを使うHARASHIMAに重さも鋭さも届かず。
フォームも上半身と下半身がバラバラで、あれ?と思ったけど中盤に放った
ニールキックは見栄えが良かったです。
長い事試合が無かったんでしょうが、頑張って這い上がって欲しいです。
この試合を透ちゃんが影からずっと見守ってました。

第三試合

ゴージャス松野、○タノムサク鳥羽、松永智充

(バックハンドブロー → 体固め)

マッスル坂井、猪熊裕介、×中澤マイケル

そういえば、D箱軍は透ちゃんのベビー転向に伴って名前の魔が取れてますね。
まさに魔がさしていた状態だったわけですね。
試合前に熊さんからマイケルが31の誕生日を迎えたとの事。
おめでとーコールを貰ってました。
試合は余裕を持ちすぎていたD箱軍が鳥羽さんに足元を見事にすくわれた
と言う試合。
マイケルの打撃耐性が上がっていて、今日も前半には鳥羽さんのミドルを
キャッチしてエルボーを叩き込んだりしてました。
地方でも変態は変わらず、変態スライダーは自軍コーナーそばまで
スライドすると熊ちゃんと二人で左右の足を持ち、上下に
熊&マイケル:ワッショイ、ワッショイ!
揺する揺する。喰らった松永選手悶絶してました。
さらに試合中、鳥羽ちゃんのグローブを奪った熊ちゃん、ジェット魂復活?!
と思いきや、ボディーブローを一発放っただけでした。ガッカリ。
終盤には鳥羽さんのパンチをキャッチしたマイケルが久々の
マイケルドントクライを見せましたが、松永選手のカットにあいギブアップは
奪えず。
最後は松永選手のラリアット、ゴージャスさんの619をうけた鳥羽さんの
強烈なバックハンドブローで吹っ飛んだマイケルが3カウントフォール。

・試合後

鳥羽さんから誕生日のマイケルにプレゼントが渡されていました。

第四試合

高木三四郎矢郷良明KUDO

(レフリー暴行によるノーコンテスト?)

フランチェスコトーゴー、モリ・ベルナルド、アントーニオ本多

今日の日替わりファ○クは
アントン:ヒュ〜、パン!・・・花火
これにはブーイング。が、
アントン:地方はこんなもんだ!
言い切りやがったよ。
アントン:

そんな事はどうでもいい。
俺達イターリアンは野菜にオリーブオイルしかかけない!
クソファッキンドレッシングども出て来いよ。

クラッシュが流れる中、2サウザンアイランド奇襲。
イタリア軍を各コーナーに捉えパンチを打ち下ろす。
三四郎

ワン、ツー、スリー、フォー・・・ナイン、テン

初めてのムーブに誰も付いていけない会場。
三四郎言え、オラー!
KUDOとアントンのグランドレスリング。もはや当たり前のように
グランドレスリングをこなすアントン。まだまだ制するところまでは
難しいが、しっかりと喰らい付く。
三四郎トーゴーのマッチアップはお互い見せ方でも意地を見せる。
三四郎アイムチョーノ
の声と共にポーズをとれば、
トーゴー:アイム、トーゴー!
でこちらもポージング
テンザンKUDOはシーの息吐きと共に脳天へチョップを落とすムーブを披露。
1度目は静かでしたが、2度目は会場全体でシー!
試合は楽しい流れもありながら荒れ模様のなか終盤。
矢郷さんのチョークスラムからテンザンKUDOのテキサスコンドルキック、
三四郎ヤクザキックと畳み掛けたサウザンアイランド
キックアウトしたモリをマチュピチュに捉えるが、アントンがエプロンからの
延髄蹴りでカット。続けてコーナートップに立ったテンザンKUDO
アントンがまたもパウダーでカットに成功すると椅子を持ち出した三四郎
全員を椅子で蹴散らし、三四郎STF、テンザンKUDOアナコンダバイス
捉える中で矢郷さんがアウトサイダーズエッジを完璧に決めるが
松井レフリーが事前の反則攻撃にカウントを拒否。
これを見た三四郎、再び椅子を持ち出すとレフリーをメッタ打ち。
ノーコンテスト

・試合後

会場のブーイングの中マイクを取った三四郎
三四郎

清水のファン、見たか、エ゛ー!これが東京で現在進行形のヒールユニット
Team2サウザンアイランドだ、オラ!

ますますブーイングの会場。
地元民放の撮影が入っている事が紹介され、盛り上がりを見せ付ける事に。
三四郎

俺たちがエ゛ー、俺たちがア゛ー、Team2サウザンアイランド

地元民放が入っているのはいいけど、社長のインタビューとかあって
そこでは真面目に語っといて、試合でヒールしていたんでしょうか、この人?

第五試合、静岡VS千葉 都市対抗

<静岡代表>お茶マン、みかんマン、○佐野直

(垂直落下風ブレーンバスター → 片エビ固め)

<千葉代表>ポイズン澤田JULIE(千葉県流山を本拠地とする)、諸橋晴也、×諸橋正美

前回静岡大会では明らかに大家なみかんマン、明らかに趙雲なお茶マンでしたが
今日こそはホンモノ?
千葉軍の奇襲で試合開始。
明らかに正美よりガタイがいいのに、弱弱しすぎるみかんマン。
細い見掛けのままにやられるがままのお茶マンに、静岡まで密航されていた
某女史の熱い声援が送られる。
ヒールにノリノリだったのは諸橋兄。
試合前に捕まえたパルちゃんを使ってのジェットパンチ。
しかもう〜の最中にリック・ルードばりの腰振りつき。
実に楽しそう。
しかしこの大ピンチを救ったのはジェッさん。リング上に上がると、
お茶マンにはお茶のペットボトル。みかんマンにはみかんを差し入れると
お茶マン、みかんマン、みるみる元気を回復!
千葉軍を蹴散らし、分断に成功すると最後は試合中、ずっと「エース」と
言い続けていた佐野が、かちあげ式の「エースのラリアット」から
形崩れのサンダーファイヤーパワーボム、更には垂直落下風ブレーンバスターで
3カウント。
静岡プロレス軍、大勝利!

・試合後

JULIE:おい、諸橋ブラザーズ、こんなしょっぺー奴に負けやがって!
一人さっさと退場。
佐野:

千葉県さん、試合に負けたぐらいで仲間割れかい。
静岡の完全勝利だ!

静岡勢の勝ち名乗りを見届けた諸橋ブラザーズ
諸橋兄:

静岡、いいとこじゃないか。お茶もいい、みかんもいい、千葉と同じくらいいいよ!
ジェッさん、さっきはゴメンね。

パルちゃんをジェッさんに返して無事和解。
佐野:

さっきまで闘っていた僕等も試合が終わればノーサイドです。
これがプロレス。プロレスありがとー!

第六試合

大鷲透、×男色ディーノ

(フェニックススプラッシュ → 体固め)

MIKAMI、○飯伏幸太
・試合前

最後に入場した大鷲からマイクスタート。
大鷲:

おぉ〜い!何だその紙はブサイク!!
わけあってベビーフェイスをやっております。前の試合で千葉と静岡が友好を結んだようですが、我が故郷佐久市と静岡は姉妹都市であります!

ディーノ:

そんな穴兄弟とか姉妹とかはどうでもいいの。
今日私は試合に勝ってこの清水をゲイタウンにしようと思うの。

マイクを奪い取った飯伏。ユニフォームの下からカンペを取り出す。
飯伏:

おいおまえら、なにかってなこといってやがる。しみずをゲイタウンにするのはこのおれだ。

思わぬ話の展開にずっこける全員。それぞれが飯伏に抗議するがマイクは
停まらない。
飯伏:

がたがた、がたがたうるせーんだよ、このでぶども。おいまつい、はやくならせ。
たたかいのゴングをな

全て棒読みで言い切った。逆に凄いよ飯伏!
さて試合。
絶賛ベビーフェイス中の大鷲とディーノをなんとしても避けたいMIKAMIが先発。
大鷲:ベビーの試合は握手からだ
差し出した手を握り返したと思ったらあっさりビンタを放つMIKAMI。
怯んだ大鷲へショルダータックルをかますが微動だにせず。
大鷲:チビの技は効かねーんだよ!
ディーノ:ちびはダメよ〜。
ディーノの突っ込みに慌てて言い直すベビーフェイスの大鷲さん。
大鷲:小さいお方のは効かねーんだよ!
その後もレフリー不要なんじゃぁと言うくらいの厳しいチェックを敵味方に
取り続ける大鷲さん。
ディーノ、飯伏は男色殺法をなんとか堪えようとする飯伏をディーノが圧倒。
サマーソルトキックの着地と同時に男色クローに捉えたディーノ。
男色スクリューから。再びの男色クローから男色スピニングトーホールド。
クローの状態からなぜか自らブリッジし、起き上がる。
飯伏、何とかドロップキックで脱出すると場外へ転落したディーノへ
MIKAMIのトルジーニョ!
リングに入った大鷲が狙ったチョークスラムを逆上がりで逃れると
ミドルキックを連射しダウンを奪う。
そこへコーナートップのMIKAMIがローリングセントーン!カウント2
さらに飯伏がムーンサルトプレスで畳み掛けるがこちらもカウント2で
大鷲キックアウト。
復帰したディーノ、飯伏を捉えるとコックボトムからナイトメア。
カットに入ったMIKAMIのエルボーでディーノが飯伏にしゃがんでしまう。
再度カットしたMIKAMI、コーナーへディーノを振ると、凭れるディーノへ619。
ダウンしたディーノへさらにダイビングセントーンから久々のスティンガー。
カットに入られると攻守逆転。
ダブルのタックルから大鷲の延髄蹴りをうけてディーノのシャイニングあてがい。
さらにダブルで大鷲チョップとディーノの股間タッチの連発・・・が、
二人とも股間タッチに!調子に乗ったディーノ
ディーノ:行くわよ、いつもの連携。例のアレよ!
とキスの仕草。嫌がる大鷲だが意を決してサンドイッチキスを狙うがこれは
飯伏があっさり避ける。
誤爆のショックを受ける二人に飯伏がカウンターのキッス!
ディーノ、大鷲だけでは飽き足らず、MIKAMI、松井レフリーにまで
まさに無差別キステロリスト。
再度コーナーに凭れる大鷲へキスに向かったところを背中からディーノが
逆さ押さえ込み。
ファイト一発から男色ドライバーと畳み掛けたがMIKAMIがカットに間に合う。
大鷲にデュランダルを決め、戦線離脱させると飯伏のジャーマン、
MIKAMIのスワントーンボム、飯伏のファイヤーバードスプラッシュと畳み込み
一気のラッシュで3カウント!
全員の魅せ場を余すことなく盛り込んだ、見事なメインでした。

・試合後

飯伏:松井、紙!
胸ポケットから差し出されたカンペをとった飯伏、
飯伏:

おいおまえらおもいしったか。おれのかちだ。きょうからしみずくではなくげいくだ。

いや〜な空気が立ち込める会場の中マイクを取ったのは大鷲。
大鷲:

ちょっと待て〜、と言いたいとこだが負けたんだからしょーがない。今日からここはゲイ区だ。
試合を締めるのは勝者の権利だから私達敗者はとっとと退散します。

締める気もなくうまいこと逃げ去った大鷲&ディーノ。
飯伏:おいMIKAMI、お前が締めろ!
自分でこんな空気にしておきながら、さっさと逃げの一手を打った飯伏。
仕方なくマイクを持つ営業部長。
MIKAMI:

こんな空気で渡しやがって。本日は観戦いただいてありがとうございます。
次はゲイ区を元に戻すよう、DDT頑張ります。

言ってておかしな事に気付いたようですが、強引に振り切ったマイクで
無事終了。

感想

映像が使えなくても、DDTらしさ、分かりやすさが、楽しさがきちんと
備わっている上に、一見さんにも、TVなどでDDTを見ている人にも
興味が持てる試合が揃っていて、誰が見ても楽しめるクオリティーの高い大会
だと思いました。
これで客が入らないってのは勿体無いなぁ、と言うのが率直なところ。
ぜひ継続していって欲しい。

*1:既に廃園