DDT後楽園大会「Day dream believer 2006」観戦記

結果と感想だけです。勘弁してください・・・。

試合前

ここまでの流れのおさらい。
大鷲ベビーターン宣言に端を発した大鷲とHARASHIMAの不仲に
心を病むどころか身体にも影響をきたし、入院欠場してしまったジェット。
その一方で不調のKUDO再生のため、鬼のようなヒールユニット
「Team 2サウザンアイランド
を結成した高木三四郎。結集したメンバーは
・パンツ剥ぎの鬼 KUDO
・ブッカケの鬼 矢郷良明
・画像収集の鬼 高木三四郎

乱入あり、パンツ剥ぎあり、ドレッシングブッカケあり、何でもアリの
反則三昧で一躍DDTの最大ヒールユニットにのし上がる。
久々に帰ってきたリアルエース蛇が井さんの呼びかけにより、
生え抜きのMIKAMI、最凶ベビー大鷲がついに握手。
Team2サウザンアイランドとの全面対決を開始する!!

幕間(リング)

某ヒール選手のテーマ曲でリングに上がったTeam2サウザンアイランド
パンツ剥ぎ、ドレッシングかけに変わる最新の悪い事、
観客に手を上げる!
を実践。北側に座っていた男性を無理矢理リングに。
D-箱ファンで野球観戦が趣味という男性にD-箱Tシャツと本日出来たての
2サウザンアイランドTシャツのどちらが良いか選ばせる。
D-箱Tシャツを選んだ男性をリングから降ろすかと思いきや、背後から襲うと
STFに締め上げる!
苦しむ男性を助けたのはベビー軍のMIKAMI、蛇が井、大鷲のTOP3!
決戦前に火花を散らす。

第一試合

アントーニオ本多

(逆さ押さえ込み)

×松永智充

じっくりとした立ち上がったいかにも第一試合な感じのいい試合でした。
松永選手の仕掛けがちょっと早かったような、もしくは畳み掛けが
性急過ぎたかな?と思いました。
そういえばアントン、最近テーズプレス使いませんね。

幕間(VTR)

控え室。
ジェット復帰戦という事もあって気を引き締める松野さん。
しかしどうにも頼りないという事でJULIEが取り出したのはワンデイ蛇キュビュー
抵抗する松野さん。パートナーの鳥羽に助けを求めるが、既に蛇人間化していた
鳥蛇さん。
鳥蛇:なんで?

第二試合

ポイズン澤田JULIE、タノムサク鳥蛇、×ゴー蛇ス松野

(ジェットパンチ1.25 → 片エビ固め)

○"ジェット"省吾、猪熊裕介、中澤マイケル

相方が最前列の人に一生懸命紙テープを配っただけあって、いっぱい舞ってました。
ご苦労様。
病み上がりでまだ本調子でないジェット。とちゅう鳥蛇のハードパンチに
うずくまる事もありましたが、JULIEの呪文は上がりかけた腕ではたき落とし、
毒霧にも耐え猪熊選手の補助付きジェットパンチ1.25で白星で復帰です!
JULIEが調子が悪いのか、打撃には新人選手なみに力が入ってないし気になりました。

幕間(VTR)

メバルさんこと、アメリカン・バルーン選手の紹介VTR

第三試合

アメリカンバルーン、柿本大地

(バルーンサルト*1 → 体固め)

男色ディーノ、×マッスル坂井

2ちゃんからmixiを経てDDT参戦が決定したという、あまりにDDT向けすぎる
LA道場出身の異色選手、アメリカン・バルーン
おっぱい殺法という異色っぷりだけが戦前に知らされていましたが、
LA道場〜闘龍門育ちは伊達じゃありませんでした!
丁寧なレスリングもさておき、スープレックス、特にブリッジの綺麗さは
一見の価値ありですよ。
ラストのバルーンサルトことムーンサルトプレスの飛行体型の美しさは
飯伏幸太ムーンサルトを見慣れているDDTファンをも唸らせる一級品でした。

第四試合

HARASHIMA

(蒼魔刀 → エビ固め)

×飯伏幸太

戦前の期待値の高かった一戦。
途中のHARASHIMA選手のボディーへの正拳突き?で飯伏選手が肋骨なのか
わき腹なのかを負傷してしまったようで、二人の持ち味でもある
スピード感が無くなってしまい、中盤は3カウントを何とか許さない飯伏と、
決めきれないHARASHIMA。という感じになってしまい非常に勿体無い試合と
なってしまいました。
それでも飯伏選手がその場飛びのカンクーントルネードや突き刺すような
ミサイルキックで必死に反撃をすると俄然盛り返した会場。
最後はHARASHIMAがここぞの必殺技リバースフランケンシュタイナー
雪崩式で飯伏を脳天から突き刺し、蒼魔刀で完勝。
再戦希望!

休憩後

大相撲引退後プロレス転向を表明した星誕期偉真智(ほしたんご いまち)さんが
転向後の参戦も視野にいれ視察をかね観戦中である事が紹介されました。

幕間(VTR)

正美の初勝利への切望から端を発した諸橋家と高梨の不毛な抗争は
正美の初勝利により舞い上がった諸橋家のコメントにより、
絶対王者イタリアンフォーホースメンを巻き込んだタッグタイトル争いへと発展。
前哨戦でど新人の正美がトーゴーから3カウントを奪うという大金星。
屈辱にまみれたトーゴーの怒りをうけアントンが提案したのは
イタリアンマフィアデスマッチ。
巻き込まれた王者が下す最終決着の行方は?!

第五試合、CMLL認定KO-Dタッグ選手権試合 トリプルスレッド イタリアンマフィアデスマッチ

○フランチェスコトーゴー、モリ・ベルナルド

(銃器奪取)

ポコ高梨、ベアー福田

             VS

諸橋晴也、諸橋正美

試合運び、凶器の扱い、何から何まで王者が終始挑戦者達に格の違いを
見せ付けまくった試合でした。
序盤の場外戦を終え、リングに戻ってからは終始王者組が二組の挑戦者を
掌でころがし、フィニッシュのタイミングだけを見計らっていた感じ。
最後にトーゴーさんがスワンダイブでラダーに飛びつき、諸橋兄を殴り飛ばして
鞄を奪い取った一連の流れのかっこよさったら!!!!!
南側はトーゴーさんの背中でしたが、何よりも雄弁に語る背中がかっこよすぎ!

・試合後

鞄の中からマシンガンを取り出したトーゴー、本来のデスマッチの作法通り
正美に乱射。
アントン:

これで分かっただろ!何がって?俺たちに敵うタッグチームはいねぇ!
なぜなら、俺たちが本物のマフィア、俺たちがイタリアの種馬、俺たちがイタリアンフォーホースメン!

葉巻をくゆらせ退散。
血を流す正美を抱える晴也。
正美:

兄ちゃん、オレ、ダメだっ・・・た・・・よ

晴也の慟哭が響き渡る会場。
崩れ落ちた晴也に近づいた高梨、ビンタを張ると
高梨:

ビービー泣くんじゃねぇよ、このうすらハゲ。泣いたって正美は戻ってこねぇんだよ。俺たちに出来る事は泣く事じゃねぇ。イタリアを倒してチャンピオンになる事だろ!正美のために、前向き行くんだよ!

ベアー:

泣いちゃダメなんだよ、ハゲって言っちゃダメなんだよ。
イタリアに勝つその日まで、ハゲちゃダメなんだよ。

がっちり握手。

第六試合

蛇が井満也、大鷲透、○MIKAMI

(レフリー暴行による反則裁定)

×高木三四郎KUDO矢郷良明

一人体型に劣るMIKAMIをいたぶり続ける2サウザンアイランド
綺麗な試合を求めるあまりに救出にも向かえずじりじりとした展開の中
2サウザンアイランドが持ち出した椅子攻撃によりMIKAMIが肘を負傷。
ビーフェイス軍はそのモットーがあだとなり何も出来ず、完敗。

・試合後

レフリー暴行後もバッドエンドを宣言し、ベビー軍に襲い掛かる
2サウザンアイランド
そこへ乱入したのはブラックボックスを持ったHARASHIMA
HARASHIMA

勘違いするなよ。今のディザスターボックスは嫌いだが、2サウザンアイランド
もっと嫌いなんだよ!

延長戦決定!

再試合

蛇が井満也、大鷲透、○HARASHIMA

(蒼魔刀 → エビ固め)

×高木三四郎KUDO矢郷良明

渾沌のリング上。大鷲をガムテープでコーナーにぐるぐる巻きにして
動きを止めた2サウザンアイランド
残る二人をどういたぶるか、と言う状況を救ったのは肘を負傷して退場したMIKAMI。
疾風のようにリングに上がると、ミッキーブーメランでKUDOを蹴散らし、
油断した三四郎デュランダル
跳ね上がったところをHARASHIMAが蒼魔刀をドンピシャリ!

・試合後

KUDOに次回新宿FACE大会でのKO-Dシングルの次期挑戦者決定戦を
むりやり決定したHARASHIMAが一人退場。
2サウザンアイランドも退場し、ベビーフェイスTOP3が残ったリング上。
蛇が井さんからデビュー10周年を迎えた事を告げられたMIKAMI。
MIKAMI:

10周年?何周年、関係ねーよ。11月2じゅう・・・一騎打ちだよ!
高木三四郎とシングル。
DDT旗揚げからの10周年を見せ付ける試合をして、あのインチキ集団を解散させてやる。
世界を獲った俺様のスク〜ルボ〜イ!であいつ等バランバランにしてやるよ!

感想

戦前の期待を裏切らない試合。残念ながら裏切ってしまった試合も
ありましたが、セミ、メインから試合後、と満足度は高かった本大会。
KO-Dシングル王者を巡る状況が一気に熱くなってきましたよ。
D箱を離れ、どうなるかが注目だったHARASHIMが最後の乱入により
一気にベビーフェイスの階段を駆け上がった様は会場ならではの熱気でした。
そしてタッグ王者。
もうあまりにもあまりにも圧巻過ぎる試合内容。
タッグとして若い2組の挑戦者を鎧袖一触。絶対王者の政権はまだまだ磐石です。


試合後、シークレットイベント「大鷲プロレスぷち反省会」に参加するため
会場に向かった相方や観戦仲間と一旦わかれ、再び代々木公園に。
ちょうど片づけを始めていた酒仙に見事とっ捕まり、1時間しかない
ってのに呑み屋に行く事に。
・・・改めて呑みに行く気満々で上京していた事を強く思い知らされる。
なんとか16時からやっている店を見つけ、45分だけ呑んで話がちょっと
弾んできた頃に時間。
慌ててイベント会場である呑み屋へ。
無事解放されてほっと一息。でもどっかで埋め合わせしないと・・・。
ふひ〜。