DDT新宿FACE大会「God Bless DDT 2006」観戦記

試合内容はアップ完了。
幕間とか試合後のマイクは後日詳しくアップします。勘弁。

前振り(VTR)

第一試合

×飯伏幸太佐藤悠己

(カキチュード)

○柿本大地、松永智充

柿本、松永のチーム若年寄が一番小柄な佐藤を捕まえてじっくり攻める。
キッチンシンクから風車式背骨折り、その場跳びフットスタンプで
スイッチ後、コーナーに詰めてのショルダータックルをボディへ集中し
ボディースラム。
見事な集中攻撃。
粘りに粘った佐藤が脱出すると飯伏が爆発。
ミサイルキックからフライングフォアアーム、ノーザンライトから
ジャーマンスープレックスと一気の畳み掛け。
凌いだ柿本がコーナートップからの攻撃を狙うと、立ち上がりかけた
柿本へオーバーヘッドキック!
その場跳びシューティングスター、ムーンサルトをキックアウトした
柿本へさらにコーナーからの攻撃を狙う飯伏だが、松永がカットすると
柿本がジャーマンに抱え上げたところへ松永がゴールデンアームボンバー
畳み掛けのかち上げラリアットは返した飯伏だが、続くカキチュードで
3カウント。

第二試合

アメリカンバルーン

(カンクーントルネード → 片エビ固め)

アントーニオ本多

幻惑のおっぱい攻撃で攻め立てるアメバルだが、なんとアントンが
おっぱいへアームブリーカー!
アントン:乳腺をだめにする!
テーズプレスからぷるぷるおっぱいクローと宣言どうり乳攻めをする
アントンだが、アントンのナックルパートをかわしたアメバル
エクスプロイダー。さらにニールキックが顔面へズバリ!
アントンの延髄蹴りをかわすとコーナーへ振ったアントンへ浴びせ蹴り。
アントンをコーナートップに座らせると
メバルしょ〜りゅ〜拳!
ジャンピングアッパーを叩き込む。
雪崩式ブレーンバスターを狙うが、コーナートップのアントンが逆に
スイングDDTを狙い旋回。
しかしアメバル、スイングの旋回を止めるとそのまま抱きついた形の
アントンをノーザンライトスープレックス
おっぱいペディグリーからのセカンドロームーンサルトはアントンが
2カウントでキックアウト。
トップロープからのムーンサルトを自爆しトラースキックを叩き込まれた
メバルだが、シュバインからのカンクーントルネードで3カウント。

幕間(VTR)

第三試合、D-BOX対蛇界 全面勤労感謝マッチ

ポイズン澤田JULIE、蛇我井満也、タノムサク鳥蛇、×ゴー蛇ス松野、蛇郷良明

(首固め)

大鷲透男色ディーノマッスル坂井、○猪熊裕介、中澤マイケル

D-BOX軍の奇襲でゴング。
リングに残った猪熊とゴー蛇ス。猪熊の首固めで3カウント?!

・試合後

蛇我井のお怒りのマイクにより、勤労者並びにプロレスファンに
感謝をしめすため再試合のゴング!

再試合

ポイズン澤田JULIE、蛇我井満也、タノムサク鳥蛇、ゴー蛇ス松野、蛇郷良明

キャトルミューティレーション → ギブアップ)

大鷲透男色ディーノマッスル坂井、猪熊裕介、中澤マイケル

攻防が終わりリリースするたびに、感謝と称してお辞儀をしあう
摩訶不思議な展開もマイケルが捕まり、やられまくるといつも通りの
試合に軌道修正。
新木場でしか見られなかった、ダチョウ倶楽部ネタも披露し、ますます
マイケルが苦境に立たされる事に。
そんなわけでより真っ当にプロレスをした蛇界転生が至極真っ当に
散々痛めつけたマイケルからキャトルミューティレーションで勝利。

・試合後

蛇界の突然の解散宣言!
蛇我井、鳥蛇には励ましの贈る言葉、ゴー蛇スには言葉を、そして
蛇郷さんにはお別れを告げると最後の呪文。
蛇郷さん以外の全員がトンネルを作り、強制的に卒業式で退場。

第四試合、ノーDQシングルマッチ

×高木三四郎

(ヴォルガニックボム → 体固め)

○MIKAMI

ラダーを使った攻めも受けも、とにかくハード。
MIKAMIが終始動けない中で見せるラダー攻撃が今日は特にハードで
お客さんが引き気味。
最後は声援を受けてなんとかなんとか必至に立ち上がったMIKAMIが
ヴォルガニックボムで3カウント。

・試合後

IWGPベルトも手がけた事があるベルト作りの第一人者、
ジー・パークス氏に依頼し制作されたDDT認定エクストリーム級王者に
MIKAMIを指名。
お前がベルトを光らせろ、と厳命。

インフォメーションコーナー

DDT道場でプロレスデビューに向け特訓中の星誕期さんが登場。
星誕期:レスリングと基本動作はもうばっちり!
という事で12月29日デビュー戦

第五試合、CMLL認定KO-Dタッグ選手権試合(手錠拘束デスマッチ)

フランチェスコトーゴー、×モリ・ベルナルド

(雪崩式タカタニック → エビ固め)

諸橋晴也、○マサ高梨

自軍コーナーに手錠と鍵がワンセット用意され、鍵はプレイヤーのどちらから持っているというルール。
ルール説明の際は自軍コーナーに相手を捕えて・・・っていう
説明だったけど、見事な模範解答を見せたのはイタリア軍
相手コーナーに諸橋を手錠でロック。
鍵を持つ高梨から鍵を奪い取って、延々と高梨をいたぶると言う
余りにも見事すぎる作戦にあとはいつ高梨から3カウントを獲るか?
というだけの状況に。
しかし今日の高梨はいつもの気合の見えない高梨とは違っていたのが
大誤算。
トーゴーのラリアット誤爆からトラースキックで鍵を奪い返すと
諸橋を解放に成功。これでようやっと試合らしい試合になるが、
やはりここの力量に加えタッグチームとしての年月が違うイタリア軍から
なかなかペースを奪う事ができない。
再び試合に介入したアントンにより諸橋が手錠拘束された時には
万事休すと会場中が思ったが、ここから脅威の粘り。
モリのHIMAWARI-BOMEをフランケンシュタイナーで切り返し、
続くジェロドライバーもDDTに切って返し、イナヅマを叩き込む。
スリーアミーゴスからのフロッグスプラッシュ、イタリアンインパクト、
ラッソ・フロム・シチリア
イタリア軍のフィニッシュムーブをキックアウトし続ける高梨。
再びアントンが介入しスーパーパワーボムを狙うが、これも
雪崩式フランケンシュタイナーで切り返すと、諸橋と手錠が繋がり
動けないトーゴーへタカタニック。
モリの雪崩式ブレーンバスターを堪えると、逆にコーナーバックルに
モリの頭を打ちつける。コーナーに倒れこんだモリの背中に乗ると
両手を広げ、前方一回転。
雪崩式タカタニック!
驚愕の大技にさしものモリも肩を上げられず、3カウント!
最強王者陥落!

・試合後

アントンにより諸橋の来月の結婚がばらされる。
諸橋、プロポーズをまだしていない事を明かすと当然会場からは
大プロポーズコール!
会場内に来ている彼女さんに向けてポロポーズした諸橋。
祝福の大歓声!

第六試合、KO-D無差別級王座挑戦者決定戦

HARASHIMA

(蒼魔刀 → 体固め)

×KUDO

序盤じっくりとしたレスリングで観客をクールダウンさせると
互いに得意とするキックを使い出してから徐々にギアチェンジ。
先制したのはKUDO
お互いのミドルをブロックしたあと間髪いれずソバットを叩き込み
前のめりのHARASHIMAへミドルキックをクリーンヒット。
場外戦でKUDOのハイキックを鉄柱に誤爆させたHARASHIMAが逆襲。
ハードな打ち合いに持ち込むかと思いきや、じっくりとした膝攻め。
打撃で、関節で、KUDOの膝を痛めつける。
お互いにフライングメイヤーからのサッカーボールキックを蹴りあって
意地を張り合いをみせるとヒートアップ。
KUDOのすり抜けエルボーからのスワンダイブ攻撃を迎撃したHARASHIMA
エプロンでブレンバスターを狙うが、反転してバックに廻ったKUDO
変形スリーパーに捕えると、スタナー。
エプロンに尻餅をついた格好のHARASHIMAへミドルキック一閃。
一気に攻めたいKUDOが狙ったバズソーキックに合わせて水面蹴りを
放ったHARASHIMA、四つんばいになったKUDOへミドルキックを叩き込むと
パイルドライバーからスワンダイブボディープレス。
さらにファルコンアローと逆襲。
一進一退の消耗戦の中、先に得意技を決めたのはKUDO
ハイキックからのテキサスコンドルキックはカウント2
HARASHIMAのコンビネーションからのハイキックをかわしたKUDO
待っていたのは2周目のハイキック。
棒立ちになったKUDOの背中に飛びついたHARASHIMA、ここ一番の
リバースフランケンからの蒼魔刀!
が、KUDOロープを掴んで3カウントを阻止。
雪崩式のリバースフランケンを阻止したKUDO。ロープにしがみついている
HARASHIMAへなんとダブルニーを投下!
あまりの衝撃的な技に声も止まった会場。
ダウンしたHARASHIMAへダブルニードロップを投下するが、HARASHIMA
山折りで迎撃。
蒼魔刀狙いで助走をつけたHARASHIMAへ今度はKUDOがカウンターの
ダブルニーアタック。
ダブルダウン!
カウント9で起き上がった両者、ハイキックの相打ちで再び倒れると、
上半身を起こしたまま張り手を打ち合う。先に息を整えたのはKUDO
張り手の打ち合いの中、低空のニーを叩き込み動きを止めると、
その側頭部へ左右のミドルキックを叩き込み、さらに喉元へ一撃。
満を持してダブルニードロップ
が、HARASHIMAこれをカウント2でキックアウト!
KUDOが引き起こそうとするが、動かないHARASHIMA
止めのコンドルが急降下するが、待っていたのは剣山。
HARASHIMA、足をクロスしてのファルコンアローを返されるとKUDO
後ろ向きにコーナートップへセット。
雪崩式リバースフランケンシュタイナーでマットにKUDOを突き刺すと
ついに蒼魔刀で切りつけ、3カウント。

・試合後

大鷲と対峙したHARASHIMA
お笑い抜きの大鷲透で相手する事を宣言した王者。
自分の進む道のりを証明するためベルトの奪取を誓った挑戦者。
いよいよ12月、決戦!

感想

大会は前説の段階からすでに充分な温まりだった上に、
好試合が続けばそりゃぁ盛り上がるのは間違いない!
という当たり興行。
第一試合は飯伏と柿本のライバル対決がやはり白熱。
最後のカキチュードは久々に見ましたが、強烈。
第二試合はアメバルさんの引き出しの多さを再認識。
そろそろおっぱいレスリングは東京では控えめにして、多い引き出しを
バタバタあける品評会レスリングからいかに卒業するかですね。
第三試合は、矢郷さんのいじられっぷりが楽しかった。
10枚つづりの回数券もあと4枚、2往復分。楽しませて頂きましょう!
蛇界解散はどうなるの??
第四試合、MIKAMIスタイルの悪いところがまたも出てしまった試合に
なってしまいました。DDTを定期的に観出してからMIKAMIのシングルで
当たり!ってほとんど無いような気がする。
三四郎が一気に椅子とテーブルとか出さないで、リングに戻してから
チェーンレスリングしてたら・・・なぁ、みたいな。
第五試合、前回のタイトルマッチといい、今回のタイトルマッチといい、
初めての形式の試合だろうにイタリア軍の適応力というか頭の良さは
本当に凄い。しかし今日はそれ以上に高梨の頑張りが凄かった。
粘りに粘った高梨を褒めたい。後輩達が一足先に手に入れた実績を
ようやっと手にした高梨。アントンの言っていた「ベルトの重み」を
食い尽くせ!
第六試合、前の試合のマイクが思わぬ飛び道具で盛り上がり過ぎたので
非常にやり辛い試合だったと思いますが、序盤にじっくりとした
レスリングでクールダウンし、中盤から徐々に盛り上げ、再度興奮へと
たどりつかせた見事な試合でした。中盤以降は一進一退というか、
二転三転の返し技に息つく暇も無い畳み掛け。
ハラハラさせられっぱなしでした。
試合後きちんと立って勝ち名乗りを受けたHARASHIMAに対し、
セコンドの肩を借りなくては帰る事が出来なかったKUDO
二人の差がここまで開くとは思いませんでした。頼もしくなった
HARASHIMAにちょっと感動。あとの問題はやっぱりマイクだな。
DDTのメインイベンターは試合内容の他に、マイクで興行を締めて
なんぼですからね。頑張れ、HARASHIMA