赤レンガプロレスフェスティバル2007 アイスリボン赤レンガ大会「Future Star vol.1」

第一試合

聖菜、×牧場みのり

(トリプルムーンサルトプレス → エビ固め)

りほ、ホノ○

いつもながらりほの動きと、度胸には驚き、唸らされる。
聖菜もホノもキビキビと思い切りのいい動き。
みのりがちょっと捕まって技を受けすぎちゃったのか、反撃の投げ技にいつもの
キレがなかったのが残念。
最後はホノが、コーナーから1段ずつ上がりながらのムーンサルトプレス
3カウント。
高さが変わるのに落下地点がほぼ一緒だったの。これって凄くないか?!

第二試合

ランジェリー武藤(珍日本)

(足四の字固め → ギブアップ)

×真琴

本日の裏ベスト
ランジェリーの入場時には相変わらずおっかなびっくりで、握手も腰が引けてる
どころか、完全に逃げ腰のままおそるおそる握手。
と以前に見た真琴となんらずれる事がない状態でしたが、ゴングがなってからは
それまでの真琴とはちょっと違った。
その特有の出来ないオーラをまといながらも、少しずつ動ける子になっていた事が
嬉しい驚き。肩口あたりもちょっと大きくなってたし、自信がついてきたのかな?
ダブルハンドのチョップ、スクールボーイ、小包固めで驚いていたら、
途中にはリストロックでまわしてたら目を回しちゃったり、とかまぁ、いつもの
かっこ悪い真琴もいたんですが、まんまパクリの無気力キックを放ち会場を
沸かすと側転からのボディープレスで驚かせ、ブレーンバスター、さらには
シャイニングヤクザからLOVEポーズ。
ここまで来ると驚きを通り越して何やら打ち震えるものが。
続いて狙った足四の字は相手の足を曲げて両足をロックをするはずが、
極めて寝そべった真琴の傍らで何故かフリーのままでぷらぷらしている右足が?
観客の頭に???が浮かんだ瞬間ランジェリーが足を下ろすと
正しく足四の字が完成。
あっという間にギブアップ。
最後の最後でそう来るか、真琴!

第三試合、ハンディキャップマッチ

○あいか、ひなた、きのこ

ジャーマンスープレックスホールド)

さくらえみ、×石井美紀

さくらえび☆きっずの3人が揃ったところを初めて見れた事に喜んでいたら、
あいかとひなたが卒業・・・、が3人の最初で最後の試合となってしまいました。
さて、試合はハンディキャップマッチ。
大人たちが軽くキッズ達をあしらうか、と思いきや、ここの大人達はそんな
大人らしい大人ではありませんでした。結構どころか激しい打撃で応戦しますが
キッズたちは腰が引けるどころか、タッチワークと持ち前のスピードで翻弄。
中盤に見せた3人の変則ロープワークの見事さに嘆息。
T2Pの六角形リングで観たらもっともっと凄かったろうになぁ。
最後はきっず達の見事な連携攻撃からあいかがジャーマンスープレックス
フィニッシュ。

あいか、ひなた、卒業セレモニー

さくらえびちゅ体操を全員でダンス。
きのこがくしゃくしゃになりながら、送辞。
なつみ知香春日萌花から花束贈呈。さくらえみからパネル贈呈。
さくらと希月が歌を歌っている間にあいか、ひなたが客席のお客さん一人一人と
ハイタッチをかわしながらお別れ。
歌がちょっと長かった気もしますが、すっかりうるうる気分。
ちょっと違った女の子から普通の女の子になる二人ですが、レスラーだった時間が
素敵な思い出だったら応援していた一人としては嬉しいなぁ。

第四試合

ミスター雁之助さくらえみ

(埼玉一ラリアット → 片エビ固め)

×大家健(ユニオン)、みなみ飛香

引退したかと思ったら、普通の人として5人掛けしたり、火の輪くぐりをしたり、
合間に女の子をディズニーランドデートに誘ったりと何かとあわただしい大家健。
パートナーはその懸命さうたれ憧れのレスラーが小橋建太からなんでか大家健に
変わり周囲を愕然とさせちゃたみなみ飛香
さくらに対して余裕を漂わせて対応していた大家だが、さすがに雁之助相手に
そんな余裕は微塵も砕かれ、息も絶え絶えにボロボロに。
飛香のフォローも試合の流れを変えるには至らず。
スピアーでわずかに反撃をしたものの、あとはひたすら雁之助の技を喰らい
まくり、それでも肩を上げ続ける大家だが、最後はカウンター式で放たれた
ラリアットに気力潰える。

・試合後

最高顧問に就任した雁之助。キッズたち所属選手をその名の通り
Future Starに育てる事。そのためには今まで以上に前向きにプロレスに
取り組ませる事を宣言。
そ・こ・で、問題になるのが団体的には飛香につきまとう大家。
強制排除を目論む雁之助の畳み掛ける正論にぐうの音もでないままリングに
うずくまる大家を助けたのは、飛香。
飛香:確かに中途半端ですけど、大家さんだって頑張ってます!
大家さんの頑張ってる姿を見て頑張れるんです!!
女の子にそこまで言わせるか、大家健。
これには雁之助最高顧問もさくらも折れて、飛香にのみ3禁を限定解除する事に。
・・・3禁って確か「酒、煙草、男」でしょ。さくらと石井美紀以外の選手は
全員団体が禁じる前にそもそも2つは法律が禁じてますよ・・・。

第五試合

伊東竜二(大日本)、リボン高梨

(ドラゴンスプラッシュ → 体固め)

トウ・ゴー、×趙雲子龍(新北京)

本日の心のメインイベント。トウ・ゴー師範登場!な上に、相手はなんと
デスマッチドラゴンこと伊東竜二
うはぁ、男子部のエースリボン“今日もリボンは真正面”高梨、伊東の隣に並ぶと
発散されるオーラの量に雲泥。体の筋肉っぷりだったらむしろ高梨の方が
かっこいいはずなんだけど、なぜ見たままの情報どおりに見えないのか。
プロレスって難しいね。
さて、試合は、トー・ゴー師範とドラゴンに見とれてました。
あ、あと途中でユニフォームの内股部分が破れてしまい白いアンダーが露わに
なった趙雲にもちょっと。
高梨の一人タカタニック+DDTに驚かされましたが、その後チャイナリボン組が
放った、中華式ゴリーインパクトのまさにインパクトに愕然。すげぇもん見た。
最後はチャイナリボンのわずかな隙をついた伊東のドラゴンスプラッシュで
3カウント。
美味しい食材を美味しく使えば、美味しい物が出来るよね。って試合でした。

第六試合

日向あずみ

(ダイビング延髄ニー → 体固め)

×希月あおい

アイスリボン、Future Starの発展途上中エース希月あおいがJWPのエース
日向あずみに挑むチャレンジマッチ。
NEOの川崎大会で見た時と同様にガンガンとエグイ攻撃を叩き込む日向に対し
まっすぐまっすぐ喰らいつく希月。
相手を見据える目の光がどんな時にも微塵も揺るがずに消えないって言うのは
希月のなによりも長所で、そのガッツが見ていて凄い力になる。
試合はやはり日向の手の内の中で、もがく希月がどこまでその手の中から
飛び出せるか、という事になるんでしょうが、今日のところはまだまだ全然。
終始余裕を失うことなく日向が勝利。
次があるなら今度は慣れたマットでリベンジ!、と思ったけど、日向選手は
あんまりコーナーから跳ぶ選手じゃないから希月有利にはならないか。
でも、マットで見たいなぁ。

感想

普段のアイスリボンよりもリングになった分、目線が上がる事とロープによる
隔絶の距離感をなんとなく感じてしまいました。
プロレスのリングを使う以上どうしてもどうしょうもない事なんですが、
選手と客との距離が近すぎる事による緊密さだったり、選手の息遣いや、
チョップ一発、エルボー一発でも受けている技の衝撃がダイレクトに伝わる
迫力の原体験がアイスリボンの魅力の一つであると思うので、それがプロレス用の
リングの使用により、どうしても距離やロープによる境界によりスポイルされて
しまうのは仕方ない事なんだと思います。
が、試合中のその距離感を埋めるものをどう提示していくのか、が今後の
フューチャースターの課題になるんじゃないかと思いました。
小難しい話はさておいて、単純に驚いたのはキッズ選手も皆ロープワークを
そつなくこなしてた事。
「プロ」レスラーなんだから当たり前じゃん。っていう話だけど、ロープって
もんのすごく硬いんだよ。それを普通にロープワークしちゃうんだから、
素直に驚きました。


試合後、隣のワールドポーターに行って空腹を満たしつつ時間つぶし。
頃合見計らって再び赤レンガ倉庫へ舞い戻ると今度は