DDT両国国技館大会「両国ピーターパン2010〜夏休み、ああ夏休み、夏休み」観戦記

ダークマッチ CMLL認定KO-Dタッグ選手権試合 両国国技館全域エニウェアマッチ

高木三四郎、○澤宗紀

(お卍固め in the 力士専用バスタブ)

葛西純、×神威

外からスタートして会場内に入って、関係者スペースでフィニッシュ。
スタートの野外はなんかやり辛そうでしたが、普段観客の居る会場スペースに入ると
挑戦者組に俄然勢いがついていたように見えたのは屋内でのエニィウエァの
経験値の差ですかね。
見ている側としては路上のほうがより非現実だけどどっちも大変。
で終わりですが、戦っている側にしたらやっぱり屋外と屋内は別モノなんですね。
会場内では澤選手が2階から落とされそうになったり、落っこちそうになったり、
ながーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい助走をつけての
ラリアットはやっぱり失敗に終わったりしているうちにテーブルを持ち出した葛西選手が
入り口上からのダイブを敢行。
これはすごかった。
これでしばらく動けなくなった澤選手を置いて2対1になった挑戦者チーム。
関係者スペースで一気に攻勢に出るかと思われましたが、トイレには鶴見さんが先にいたため
裏拳を喰らうはめになったりとなかなか攻めが上手く続かない中
戦列復帰した澤選手が自転車で駆けつけ逆転。
支度部屋での攻防から最後は支度部屋奥のお風呂でついに決着。
でも、追いかけて全てみれるならスクリーンを通じてじゃなく
自分の目で見たほうが野外プロレスは楽しい。

第一試合

佐々木大輔、○高尾蒼馬平田一喜

(ダイビングギロチンドロップ → 片エビ固め)

入江茂弘美月凛音、×彰人

高尾、平田のDDT若手組VS入江、彰人の名古屋若手組にそれぞれ佐々木、美月が
加わった試合。
DDT的には高尾、平田の奮起に期待して見たい試合でしたが、印象に残ったのは
入江選手と佐々木選手。平田選手がどうにかちょっとだけ。
個人的に期待してた彰人選手は何だか今日はおとなしめな気がしました。
他の人の観戦記の印象だともっとガツガツ前に攻める感じがしたんだけども。
シングル向きの選手なんですかね。でもいいエルボーを打ってました。
入江選手といい、名古屋勢はいいエルボーを打つなあ。
入江選手の自分ごと相手をマットに突き刺すようなバックフリップは強烈。
あれを返した佐々木選手は凄い。
試合は高尾選手がダイビングギロチンドロップで勝利。
てっきりマッドスプラッシュに行くかと思ったから異表を突かれました。
ベクトルは上じゃなくて下向きですけどね。

第二試合 UWA世界6人タッグ・自由が丘広小路会認定6人タッグ日本海認定世界6人タッグ三冠統一選手権試合

佐藤光留石井慧介、ヨシヒコ

        VS

グレート小鹿、りほ○、ミスター6号

老人、子供、大人、変態、ピープルズダッチワイフと文字にするとどーしてこうなった?と頭を傾げたくなるようなリング上の面々。
こんなごった煮な組み合わせの試合なんてめったやたらと見られるもんじゃないですよ。
ちなみに今日のヨシヒコ選手はハンセンスタイル。入場時にはブルロープを振り回して
大暴れでしたが、試合中はちょっとおとなしめでした。
でも6号選手との足4の字の攻防はちょっと力入りました。
試合自体もその6号選手が大活躍。っていうか一人でもってった。
一方でりほ選手がちょっと本領発揮とは言い辛い内容だったのが残念。
もっと才気煥発な選手なんだけど、両国とは相性がよくないのかなぁ。
それでもくるくるりぼんでアントンからフォール勝ちしたのは面目躍如。
小鹿社長にりほ選手、6号選手なんてお祭感満載のトリオが王者になるなんて、次回防衛戦はいつどこで行われるのか全く読めません(笑)
試合後、全員退場したと思ったら6号選手が一人しれっと戻ってきて、
当たり前のように締めて帰っていきました。
その間も花道ゲートで待っていてあげる小鹿社長、本当に好々爺でした。

第三試合 次期KO-Dタッグ選手権挑戦者決定ガントレットタッグマッチ 各無制限一本勝負

勝ち抜き戦なので、1試合ですが都合4回の勝敗が出ることに。

鶴見五郎、×松永智充

(アンクルホールド)

マッスル坂井、○ハチミツ二郎

ダークマッチ時にトイレに居たはずの鶴見さんが行方不明ということで
松永選手が鶴見さんが来るまで一人で二人を相手に試合をすることに。
ハチミツさんがひたすら微妙。橋本選手のオマージュなのは分かるけど、
形すら似てないってどうよ。
松永選手が坂井選手と足を踏んづけあうという会場に見合わない規模の
ちっちゃいプロレスをしてたのが笑った。
鶴見さんがゆっくりリングに向かい、今まさにリングイン
というところで松永選手がギブアップ。
結局鶴見さんは出オチ。この後いつ突如現れたマミー達と戦いながら再登場するのかと
一人でドキドキしてたのに。

×マッスル坂井ハチミツ二郎

(片エビ固め)

大鷲透、安部行洋○

ルチャの序盤の定番的なリストの取り合いからフォールのし合いをする
ハチミツさんと大鷲選手でしたが、もうハチミツさんが全然駄目。
後でやる方を良く見せるための三味線とは到底思えない代物でダメとかいう次元じゃなくて、
ルチャライセンスを返納しろよって言いたくなるくらい。
で同じ動きをルチャを習ったことが無い坂井選手と安部選手をきれいに決めたつもりが、
坂井選手がフォールを返せず3カウント。

大鷲透、×安部行洋

(ラ・マヒストラル)

MIKAMI、○タノムサク鳥羽

ここで安部選手が頑張って3カウント取ったら・・・と思っていたら
鳥羽選手のラ・マヒストラルがきれいに決まってあれよあれよという間に3カウント。
安部選手・・・。

○MIKAMI、タノムサク鳥羽

(ヴォルガニックボム)

中西学、×ポイズン澤田JULIE

中西学のモンスターショウ。っていうくらい一人だけサイズからパワーから
ずば抜けてました。
次回KO-Dタッグの防衛戦はキャンプ場プロレスで、キャンプ場に野人登場?!
なんてキャンプ場の緑の中に試合着姿の中西選手を妄想してニヤニヤしてたら、
スーサードボーイズがタッグのチーム力を見せて見事な勝利。

第四試合 スペシャシングルマッチ

×ディック東郷

(グリーンミスト → 首固め)

TAJIRI

実はTAJIRI選手の試合をほとんど見たことが無くて、TAJIRI?なんぼのもんじゃい!
って思ってました。なので、試合前に新日本の大会で怪我をしたと聞いて
もう全く期待をしていなかったんですが、TAJIRI選手本当にごめんなさい。
TAJIRI選手は本当にすごいプロレスラーでした。
序盤からいつもなら東郷選手が相手に仕掛けているような老獪さをみせたと思えば
フィニッシュのあまりに鮮やかな切れ味に脱帽。
たぶん二人、というか東郷さんが本当にやりたかったレスリングとは違うんでしょうが、
本当にお見事でした。量は無いけど味に満足みたいな感じ。
でも、TAJIRI選手がきちんと動けるようになったらもう一度見たい。
そしたらもっと面白いプロレスリングが見れるんだろうってのは間違いないから。

第五試合 一年契約戦争〜ノーD.Q.キャプテンフォール6人タッグデスマッチ

DDT正規軍:○中澤マイケル(キャプテン)、高木三四郎澤宗紀

(ファイヤーバードスプラッシュ → 片エビ固め)

×ヤゴウ・アズナブル(キャプテン)、巨大モビルアーマーホシ・タンゴ、アナベル・タローwithDJニラ

煽りVのイラスト部分がヘタリア風でした。ヘタリアの副題のAXISとアクシズコロニーを
掛けたんだろうけど、芸が細かい。
連邦の白い悪魔のしょぼさに吹いた。去年のキャンプ場プロレスで大社長が使った
ボディ部分が入らなかったんだろうか?
シールドとビームライフルはそこそこ立派だったからギャップが余計に大きかった。
試合はエースパイロットのアナベル・タローの圧倒的なエースっぷりが凄かった。飛んでよし、打ってよし、極めてよしの三拍子に加えて
格好もよし。
エースがエースと称される所以をたっぷりと堪能。
しかし、試合はニュータイプに覚醒したらしい中澤マイケル選手がヤゴウ公国軍の猛攻を
凌ぎに凌いだ末、初公開となるファイヤーバードスプラッシュで逆転勝利!
コーナートップに立って覚悟を決めた顔をしてからカウントを取るまでの流れは
今まで見てきた中澤選手の試合の中で1、2を争うかっこよさでした。
が、そんな余韻も試合後DJニラの悪魔の話術の前にあっという間に忘却の彼方に葬り去られました。
だってあんだけ煽っといて試合の勝敗とコロニー落としになんの関係もない上に、
落下の最終調整のためにヤゴウ大佐が自らコロニーに乗り込むのを我々は見守ります。
だなんて、展開に全くついていけないまま宇宙に連れ出されるヤゴウ中佐、哀れ。
いやー、世の中にはこんな裏切り方っていうか、見限り方ってあるんですね。
恐い恐い。
一方、試合に勝って男を上げた風だった中澤選手もコロニー落としを阻止するために
やっぱり宇宙へ。
続きは休憩開け。
てっきりエンディングの時に逆襲のシャアのラストのパク・・・じゃなくて、
オマージュで来るかと思ったら、早々に宇宙でドンパチしてヤゴウ大佐が宇宙の塵になるとは。

第六試合 スペシャシングルマッチ

×ケニー・オメガ

(変形ブレーンバスター → エビ固め)

丸藤正道

飯伏選手の欠場挨拶からケニー選手入場。
ケニー選手も丸藤選手もアップテンポの曲だから入場から盛り上がるなあ。
久々にシングルマッチで見るケニー選手は丁寧な立ち上がり。からノータッチトペで先制パンチ。
更に抱え上げてからのコーナーポストへ丸藤選手をホイップしたところで丸藤選手にアクシデント。
右肩と手首を傷めたらしく、これ以降は蹴りと左腕一本で闘うことに。
腕を使う技はほぼ左のアックスボンバーと不知火だけながら、ケニー選手の攻撃を凌ぎ試合を組み立てる丸藤選手。
ケニー選手の雪崩式クロイツ・ラスからの波動拳が決まった時には金星?!と思いましたが、
続くクロイツ・ラスを空中に上げられた状態でソバットを放つという離れ業で脱出してみせた
丸藤選手。
後ろ見たそぶりとか全然なかったのに凄すぎる。
最後は狙った形ではないんでしょうが、ポールシフトが支え切れずにすっぽ抜けるような形で
ケニーの頭がマットに垂直に突き刺さる、タイガードライバー91並の衝撃的なフィニッシュで決着。
丸藤選手がケニー選手、飯伏選手に頭を下げてたようですが、このカードも丸藤、飯伏、ケニーが
それぞれ万全な状態で是非もう一度カードを組んで欲しいと思わずにはいられません。
でも丸藤を怪我させちゃったからNOAHでゴールデンラバーズのGHCJr.タッグは無しかなぁ。
スポナビ見たらケニーが、おおよそケニーらしからぬ逆ギレっぽいネガティブなコメントを出してて
驚いた。むしろ質問者がどんな質問をしたのかを知りたい(下世話)

第七試合 梅村パソコン塾スポンサードハンディキャップマッチ

男色ディーノ

(膝十字固め → ギブアップ)

×HG、RG

試合前の紆余曲折っていうかHGのHLキャラチェンジ発言に心底カチンと来て
興味を失っていた試合。そんな状態のため見ていて気持ちが全くのらない試合に。
プロレスラーHGは嫌いじゃなかったのに。
そして試合を見てると、ひまひま。とディーノ選手の試合に対する意気込みにも
相当な温度差があったけど、HG選手とディーノ選手にも結構な温度差があったような。
最後のマイクもずいぶんちぐはぐだったけど、ようやっとどちらの言い分が分かった。
でも完全に遅すぎだよ。
そんな中、一人自分の役割を全うしたRG選手が素晴らしかった。
あと「RGお前しかいない」って言っといて、あがった瞬間に「帰れ」って野次った人、
あんたがこの試合の神。
あと、きっと確実にしょうもない無いようだと分かっているけどDDTあるあるの中身が
知りたかった。きになるー!

第八試合 KO-D無差別級選手権試合

×関本大介

(スワンダイブ式蒼魔刀 → エビ固め)

HARASHIMA

HARASHIMA選手に未だに熱い声援を送れないひまひま。ですが、ここまでくると
もうDDTファンとしてHARASHIMAを応援せざるをえないという状況がなので、声援を送りました。
関本選手の防衛ロードがあまりに凄すぎてHARASHIMA選手が勝つ姿もそうですが、
何より関本選手が負ける姿が想像出来ない試合でした。
いつも同様に圧倒的なフィジカルで攻め込む関本選手に、腕攻めで活路を見出だしたいHARASHIMA選手。
ラリアットを返し、ぶっこぬきジャーマンを返し、クロスアーム式ジャーマンを放った時には終わった!
と思いましたが、なんとか2で返すと、ラリアットにカウンターのジャンピングハイキックを合わせ、
コーナーにもたれた関本選手へ串刺し式の蒼魔刀からパワーボム、スワンダイブ式の蒼魔刀を突き刺し
大逆転の3カウント!
クロスアーム式ジャーマンを返した時にほんのりと期待しましたけど、まさか本当に勝利を手繰り寄せるとは。よく凌いだし、よく勝ちました。
3カウントを取ったことより、勝ちコールを新藤リングアナが涙声でコールしてた事に
なんかジーンとした。
しかし、この関本の長期政権によりお客さんの中にKO-Dに挑戦できる人、出来ない人の
クラスわけができちゃったと思うけど、これからそれをどう払拭していき、関本の上げたKO-Dの価値を
DDTらしさとどこまで天秤にかけるんでしょう。

試合後

HARASHIMAが全選手をリングに上げて締めてると大社長から次回両国大会開催決定と、全選手参加の総選挙の開催が発表。
これをうけ、HARASHIMAが改めて締めに入ろうとすると、大鷲、MIKAMI、男色さんが次々と締めの一言を阻止。
皆が選挙での一番を宣言してると、花道奥から大社長が登場し自身の参加と一番狙いを宣言。
なんつー大人げなさ(笑)
ようやくHARASHIMAが三本締めで締めエンディングロールへ。

エンディング

エンドロールが流れる中、所属選手が一人ずつコールをされ、退場。
一番最後にHARASHIMAがコールされ花道入口に立つと全選手が横一列に勢揃いし一礼。
いやー、いいエンディングだった。としみじみしだしたところでスクリーンには尻を出して宇宙をさ迷う
中澤マイケルの姿。
花道から顔を出した大社長が、宇宙から帰ってくるマイケルが両国の場所が分かるようにと
携帯を開いて振るようにお願い。
暗い会場に光る携帯はサイリウムみたいで結構綺麗。
宇宙から見つけたマイケルが「僕には帰る場所があるんだ」とカミーユ並の甘ったれた発言をしながら
肛門爆破の火薬の最後の余りに点火し大気圏突入。
ヤゴウ大佐との宇宙での対決の時も肛門爆破の残った火薬使ってたし、どんだけ隠し持ってたんじゃい!
とか言うツッコミは置いといて、無事に生還したマイケル。
どうするのかと思ったら、困った時のためにと大社長に持たされてた巻物を開くと


おしまい


うわー、ものすごくグダっと締めた〜。

今日のGNO2

GNO2

ハッテ連邦 レベル 少佐 貢献 戦功 VPランク位 MPランク位