第16回 プロレスリングSEM(健介オフィス主催)ディファ有明大会観戦記

試合前に一部カード変更があるとのことで、全カードが発表されてましたが、
そもそも高梨選手と飯伏選手が出ることくらいしか知らなかったので、
何がどう変わったのかは不明。

第一試合

×高梨将弘(DDT

(テキサスクローバーホールド)

デイビー・リチャーズ

デイビー・リチャーズはNOAH本体にも上がってるJr.の外国人選手ですね。
ダイナマイト・キッド風なんでしょうが、個人的には風貌的にロウ・キーを
思い出しました。
というわけで、早速お目当ての高梨選手が登場。
体の厚みも違うけど、外国人選手特有の筋肉の密度というか雰囲気が全然違う。
序盤のグラウンドはもうちょっとテクニカルな攻防になるかと思ったけど、
肝心なところはパワーで押し切って、しっかりペースを握ったまま放さないデイビー。
ならばとスピードを活かした打撃へとシフトした高梨選手、一瞬の撹乱には成功したが、
それこそむしろ俺の庭といわんばかりのデイビーが、高梨選手のミサイルキックを
かわすと、強烈過ぎるランニングライガーボム。
これをなんとか2カウントで肩を上げた高梨選手でしたが、続くテキサスクローバーで
無念のギブアップ。
デイビーの差し出した手を拒否した高梨選手。次回のシングルがあるなら日本人選手が
いいなぁ。NOAHの伊藤選手とか。

第二試合

南野タケシ闘龍門

(ネンジ → 片エビ固め)

×平柳玄藩

どうやら平柳選手が南野選手の対戦相手に代わったらしい。
南野選手のコスチュームに健介オフィスのロゴがついてたけど、なんで?
試合は、先制した南野選手が場外戦へ誘うが、場外戦では平柳選手がやり返す。
南野選手を鉄柵に逆に振り替えすと、目の前の鉄柵へマンハッタンドロップ。
さらに鉄柵を蹴り上げて追加ダメージ。
リングに戻って始まった打撃戦は途中から頭突きの打ち合い。エルボーやチョップの
音も身がすくむくらい痛いけど、頭突きの時の重低音の、ゴスン、という音はまた
違う痛みが頭に走るね。
意地の張り合いはブレーンバスターの仕掛けに変わり、堪えて、踏みとどまっての中
平柳選手が何とか南野選手を持ち上げかけたが、逆に振り子式のDDTに切り返す。
南野選手の打撃のコンビネーションが平柳選手を襲うが、一発一発が軽すぎるような。
南野選手の攻撃をレフリーを盾にして防いだ平柳選手。金的からのアッパーラリアット
フォールを獲りにいくが、レフリーはダウン中。
っていうか、お前がダウンさせたんだろ!
逆に南野選手が金的からのクロスアーム式デスバレーボムで3カウント。
平柳選手の自滅はちょっとしらけたなぁ。

第三試合

飯伏幸太DDT)、KAGETORA(El Dorado)

ドラゴンスープレックスホールド)

石森太二、×太田一平

エルドラドのタッグ王者が石森、太田組と対戦。
KAGETORA選手、石森選手の元同期対決もやっぱり気になるところ。
先発は、そのKAGETORA選手と太田選手。てっきり石森選手とのマッチアップを望むかと
思っていたので若干意表につかれながらゴング。
バックの取り合いを制してみせたKAGETORAがリングに残り、向かい合う二人。
瞬発のスピードで制そうとする石森選手に抗うKAGETORA選手でしたが、
なんとなく空回り。
前の時もそうだったけど、SEMの石森選手は元の仲間との試合だと、なんとなく昔の
ひまひま。のあまり好きじゃない石森選手に戻ってしまったかのような試合をするなぁ。
逆に面白かったのが、飯伏選手と太田選手。
面構えの優しさから割と飄々としている感じがする太田選手でしたが、飯伏選手との
エルボーの打ち合いは激しい真っ向勝負。この時に実にいい表情をしていました。
飯伏選手は本当に対戦相手をむき出しに熱くさせる。
太田選手の長いエアプレーンスピンから試合は中盤から終盤へ。
飯伏選手のその場飛びムーンサルトからセカンドコーナーに飛び乗ってのムーンサルト
場外がどよめき、石森選手のスワントーンにため息。
飯伏、KAGETORA組の分断作戦がぴたりとハマり、石森選手が場外の鉄柵でテーピングを
巻いていた肩を痛めたらしく、動けない状態に。
コーナートップに立とうとした太田選手をKAGETORA選手が捕まえると、起き上がった
飯伏選手がロンダートからのオーバーヘッドキック!
リングに落ちた太田選手へ飯伏選手のハイキック、KAGETORA選手の半月とつなげて
最後はドラゴンスープレックスで3カウント。

第四試合

丸藤正道

(不知火 → 片エビ固め)

×ベアー福田

もう、なんていっていいのか、悲しくて、悔しくて、とにかくふがいない!
最初に向かい合った時から、丸藤の方が大きく見える有様じゃあどうしようもない。
これが格とかオーラの違い、なんて言ったら身も蓋もないけど、じゃぁその上で
何をみせるのかっていうのもプロレスだろ。
試合は序盤の本当にわずかな攻防と、場外戦から戻ってきただけで、スタミナを
根こそぎ奪われたのか、全く動けなくなったベアー。
丸藤が一方的に攻め、起こし、反撃を促すも、わずかに力ない攻めが帰ってくるだけで、
また攻め、起こすの繰り返し。
ひまひま。が前回見に行った時に丸藤選手とシングルで対戦した健介オフィス
起田選手の方が全然いい試合だった。
起田選手も丸藤選手に全てを止められて返されていたけど、それでも最後の最後まで、
本当に体が起き上がらなくても気持ちが常に全力疾走してたけど、その気持ちさえも
この試合のベアーからは全く伝わってこなかった。
わずかにカウンターの世界柔道が目を引いたけど、本当にそれだけ。
それさえももはや丸藤がそうみえるように受けてくれたんだとしか思えない。
でかくて、動けて、というベアーらしさが全く無いまま、丸藤がお客さんへの
サービス的に不知火で3カウント。
試合後、丸藤からベアーへマイクを使わない二人だけのトークにしては長めの会話。
駄目だしと再戦への条件でも出されたんだろうか。

第五試合

中嶋勝彦、起田高志、宮原健斗

(時間切れ引き分け)

KENTA、青木篤志、伊藤旭彦

KENTA選手、中嶋選手のまさに終わりのないエンドレスバトル(←センス絶無だ)が
健介オフィスの総力戦となって再戦。
ゴング前にKENTA選手と中嶋選手が向かい合うというだけで、セミの悪い空気が
引けていくのがはっきりと分かるのが凄い。
試合はのっけから全力疾走の健介オフィス軍が場外戦へ。あちこちで場外戦の近くに
居る人達の熱い歓声があがって、会場が充分に熱くなったところでリングイン
初めてみる宮原選手も、身体こそ中嶋選手や起田選手には劣るものの、その姿勢は
間違いなく健介オフィス出身という、真っ向からの全力勝負。
早いタッチとピンチの際のカットワークのよさで、試合がリングに戻ってから
およそ10分近く青木選手を捕まえて放さず、攻め続ける。
ようやっとスイッチに成功したKENTA選手は当然中嶋選手と蹴りの打ち合い。
一発一発の重さ、エグさ、とにかくボルテージが上がりっぱなしのまま。
目まぐるしい乱戦の中、中盤以降攻め疲れが見え出した健介オフィスの2選手でしたが、
それでも身体を奮い立たせて、全力疾走の姿勢にぶれは無し。
気がつけば残り時間が5分のコール。
ここで健介オフィス軍が串刺し攻撃から、宮原選手のミサイルキックと畳み込むが
金星はならず。
逆に散らされると今度はNOAH軍が青木選手のダイビングボディプレスから、
伊藤選手のマッドスプラッシュでフォールを狙うが、これはカット成功。
混戦の行方が見えない中、青木選手が中嶋選手へのアサルトポイントを決め、
伊藤選手に勝負を託す。
その伊藤選手のジャーマンを返した中嶋選手がハイキック、バズソーキックから
デスロール!
決まったかに思われたこの畳み掛けを2カウントで返したところで時間切れ。
試合後もKENTA選手と向き合った中嶋選手が、KENTA選手にそのままチョーパン。
残りの選手が慌てて二人の間に割って入り、NOAH勢が先に退場。
延長を求めるお客さんの声もあったものの、延長はなし。
キャリアとか考えたら、勝ちにも等しい引き分けだったにもかかわらず、
勝てなかったことを悔やむ健介オフィス軍。その心意気が素敵すぎる。
退場したところ、ステージ裏で待ち構えていたKENTA選手が強襲。
やっぱり普通に引き上げるわけないよね、KENTA選手がさ(笑)

今日のGNO、1&2

・GNO

ハッテ連邦 レベル 中将 勲章 VPランク位 MPランク位

GNO2

ハッテ連邦 レベル 少佐 貢献 戦功 VPランク位 MPランク位